24AM31|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
糸球体における有効ろ過圧の計算式で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
糸球体の有効濾過圧を、圧のバランスとして理解する問題です。
解説
糸球体での濾過は、血液を押し出す力と、それに逆らう力の差で決まります。
糸球体血圧(糸球体毛細血管圧)は、血液を毛細血管の外へ押し出す圧で、およそ50ミリメートル水銀柱と高く保たれています。これが濾過の原動力です。
血漿膠質浸透圧は、主にアルブミンによる圧でおよそ25ミリメートル水銀柱、水を血管内へ引き戻す方向、すなわち濾過に逆らう力です。
ボーマン嚢内圧は、およそ15ミリメートル水銀柱で、こちらも濾過に逆らう力です。
したがって、有効濾過圧=糸球体血圧-血漿膠質浸透圧-ボーマン嚢内圧となり、選択肢4が正答です。数値を当てはめると、50-25-15=およそ10ミリメートル水銀柱となります。
糸球体血圧が他の毛細血管より高く保たれるのは、輸入細動脈が輸出細動脈より太いという構造によります。この圧の差があるからこそ、大量の原尿(1日およそ150リットル)が濾過されます。
なお、尿路が閉塞するとボーマン嚢内圧が上昇し、低アルブミン血症では血漿膠質浸透圧が低下するため、いずれも濾過量が変化します。糸球体濾過量(GFR)は健常成人でおよそ毎分100から120ミリリットルで、腎機能の指標として用いられます。
選択肢の確認
1.糸球体血圧+血漿膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧
誤り。二つの圧は濾過に逆らう力です。
2.糸球体血圧+血漿膠質浸透圧-ボーマン嚢内圧
誤り。血漿膠質浸透圧は差し引く項です。
3.糸球体血圧-血漿膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧
誤り。ボーマン嚢内圧も差し引く項です。
4.糸球体血圧-血漿膠質浸透圧-ボーマン嚢内圧
正しい。有効濾過圧の計算式です。
覚えるポイント
- 有効濾過圧=糸球体血圧-(血漿膠質浸透圧+ボーマン嚢内圧)。およそ10ミリメートル水銀柱。
- 糸球体血圧が高いのは、輸入細動脈が輸出細動脈より太いため。
- 糸球体濾過量(GFR)=およそ毎分100から120ミリリットル。腎機能の指標。
- 糸球体では血球と蛋白質は濾過されない。尿に出れば糸球体の障害を疑う。