24AM33|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
授乳中に分泌が抑制されるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
授乳期のホルモン動態を問う問題です。
産後に月経が止まる理由を考えます。
解説
授乳中は、乳児が乳頭を吸う刺激によってプロラクチンの分泌が持続的に高く保たれます。
このプロラクチンには、視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の分泌を抑える働きがあります。その結果、下垂体前葉からの性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン、すなわち卵胞刺激ホルモンFSHと黄体形成ホルモンLH)の分泌が抑制されます。したがってこれが正答です。
ゴナドトロピンが抑えられると卵胞の発育と排卵が起こらないため、授乳期には月経が再開しにくくなります。これを**授乳性無月経(乳汁分泌性無月経)**といい、自然な避妊効果をもたらす仕組みとして理解されています(ただし確実な避妊法ではありません)。
プロラクチンは、授乳中に分泌が増加するホルモンです。下垂体前葉から分泌され、乳腺に作用して乳汁の産生を促します。乳児の吸啜刺激によって分泌が維持されるため、授乳をやめると次第に低下します。
成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌され、成長と代謝に関わります。授乳によって特に抑制されるものではありません。分泌は睡眠中(特に深いノンレム睡眠時)や運動時、低血糖時に増加します。
ソマトスタチンは、視床下部から分泌されて成長ホルモンの分泌を抑えるほか、膵ランゲルハンス島のD細胞からも分泌されてインスリンとグルカゴンの分泌を抑えます。授乳との直接の関連はありません。
なお、授乳時にはオキシトシンも分泌され、乳腺の筋上皮細胞を収縮させて射乳を起こすとともに、子宮を収縮させて産後の回復(子宮復古)を促します。
選択肢の確認
1.プロラクチン
誤り。授乳中は分泌が増加します。
2.性腺刺激ホルモン
正しい。プロラクチンにより分泌が抑制され、授乳性無月経となります。
3.成長ホルモン
誤り。授乳によって特に抑制されるものではありません。
4.ソマトスタチン
誤り。授乳との直接の関連はありません。
覚えるポイント
- 授乳中=プロラクチンが上昇し、性腺刺激ホルモン(FSH、LH)が抑制される。授乳性無月経。
- プロラクチン=乳汁の産生(前葉)。オキシトシン=射乳と子宮収縮(後葉)。
- いずれも乳児の吸啜刺激によって分泌が維持される。
- 産後のオキシトシンは子宮復古を促し、出血を抑える。