24AM39|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
死体現象のうち血液の分布の片寄りで生じるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
死体現象の種類と成り立ちを問う問題です。
解説
死斑は、死亡によって心臓のポンプ機能が止まった後、血液が重力に従って身体の低い部位へ移動して沈下し、その部位の皮膚が暗赤色から紫赤色に見える現象です。すなわち血液の分布の片寄りによって生じるものであり、これが正答です。
死斑は死後30分から1時間ほどで出現し始め、次第に強くなります。初期には指で押すと消える(消退する)ものの、時間が経つと血管外へ血液が漏出して固定され、押しても消えなくなります。この性質と出現部位から、死後経過時間の推定や、死後に遺体が動かされたかどうかの判断に用いられます。なお、一酸化炭素中毒では鮮紅色、青酸中毒では鮮紅色、凍死では鮮紅色というように、死斑の色調が死因の手がかりになることもあります。
**死冷(死体の冷却)**は、代謝による産熱が止まり、体温が周囲の温度まで下がっていく現象です。血液の分布ではなく熱の放散によるもので、こちらも死後経過時間の推定に用いられます。
死後硬直は、死後に筋が硬くなる現象です。ATPが枯渇してミオシンがアクチンから離れられなくなるために生じます。通常、死後2から3時間で顎から始まり、次第に全身へ及び、その後は自己融解の進行とともに緩解します。血液の分布によるものではありません。
自己融解は、細胞内の酵素(リソソームの加水分解酵素)によって、細胞と組織が自ら分解されていく現象です。腐敗とともに死体の変化を進めます。
選択肢の確認
1.死冷
誤り。産熱の停止による体温の低下です。
2.死斑
正しい。血液が重力に従って低い部位に沈下することで生じます。
3.死後硬直
誤り。ATPの枯渇により筋が硬くなる現象です。
4.自己融解
誤り。細胞内酵素による自らの分解です。
覚えるポイント
- 死斑=血液の重力による沈下。死後30分から1時間で出現。初期は指圧で消退し、やがて固定。
- 死後硬直=ATPの枯渇によりミオシンがアクチンから離れられなくなる。顎から始まる。
- 死冷=体温の低下。自己融解=細胞内酵素による分解。
- 死斑の部位と固定の程度から、死後経過時間と遺体が動かされたかを推定できる。