24AM40|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肉芽組織の構成要素はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肉芽組織の構成要素を問う問題です。
解説
肉芽組織は、組織の損傷が修復される過程で形成される、新生した組織です。次の三つが主な構成要素です。
新生した毛細血管(血管内皮細胞が増殖して新しい血管をつくります)、線維芽細胞(コラーゲンを産生して組織を埋めます)、そして炎症細胞(マクロファージ、リンパ球、形質細胞)です。あわせて基質と細胞外マトリックスが含まれます。
したがって構成要素として内皮細胞が正答です。肉芽組織は、はじめは血管に富んで赤くやわらかい状態ですが、時間とともに血管が減り、線維芽細胞がつくったコラーゲンが増えて、最終的に白く硬い瘢痕組織へと成熟します。
上皮細胞は、体表や管腔の内面を覆う細胞です。創の修復では、上皮が周囲から伸びて創面を覆う上皮化が起こりますが、これは肉芽組織の上で起こる別の過程であり、肉芽組織そのものの構成要素ではありません。
神経細胞は、肉芽組織の構成要素ではありません。損傷された末梢神経は再生しうるものの、肉芽組織を構成する細胞ではありません。
平滑筋細胞も肉芽組織の構成要素ではありません(なお、線維芽細胞の一部は収縮能をもつ筋線維芽細胞に変化し、創の収縮に関与しますが、平滑筋細胞そのものではありません)。
創傷の治癒は、**炎症期(止血と炎症細胞の浸潤)→増殖期(肉芽組織の形成と上皮化)→成熟期(瘢痕へのリモデリング)**という順で進みます。糖尿病、低栄養、循環障害、感染、副腎皮質ステロイド薬の使用は、この過程を遅らせます。
選択肢の確認
1.上皮細胞
誤り。上皮化は肉芽組織の上で起こる別の過程です。
2.内皮細胞
正しい。新生毛細血管を構成し、肉芽組織の主要な要素です。
3.神経細胞
誤り。肉芽組織の構成要素ではありません。
4.平滑筋細胞
誤り。肉芽組織の構成要素ではありません。
覚えるポイント
- 肉芽組織=新生毛細血管(内皮細胞)、線維芽細胞、炎症細胞。やがて瘢痕組織へ成熟。
- 創傷治癒=炎症期→増殖期(肉芽形成と上皮化)→成熟期(リモデリング)。
- 治癒を遅らせる因子=糖尿病、低栄養、循環障害、感染、ステロイド薬、高齢。
- 一次治癒=創縁が接した状態での治癒。二次治癒=欠損が大きく肉芽で埋める治癒。