24AM41|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感染伝播経路の観点から接触感染の予防が最も有効なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
感染経路に応じた予防策を選ぶ問題です。
解説
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、主に医療従事者の手指や、器具、環境表面を介した接触によって伝播します。したがって接触感染の予防が最も有効であり、これが正答です。
接触感染の予防策としては、手指衛生の徹底(流水と石鹸による洗浄、擦式アルコール製剤による消毒)が最も重要であり、あわせて手袋とガウンの着用、器具の専用化または適切な消毒、環境表面の清拭が行われます。
インフルエンザは、主に飛沫感染によって伝播します。咳やくしゃみで飛散した飛沫(直径5マイクロメートルより大きい粒子)を、おおよそ1から2メートルの範囲で吸い込むことで感染します。予防にはサージカルマスクの着用と距離の確保が有効です(接触感染も併存するため手指衛生も重要です)。
風疹も、主に飛沫感染によって伝播します。妊娠初期の女性が感染すると、先天性風疹症候群(白内障、心奇形、難聴)を引き起こすため、ワクチンによる予防が重要です。
結核は、空気感染(飛沫核感染)によって伝播します。咳やくしゃみで飛散した飛沫の水分が蒸発して微細な飛沫核となり、長時間空中を漂うため、離れた場所でも感染しうるのが特徴です。予防にはN95マスクと陰圧室が必要で、サージカルマスクでは不十分です。同じ空気感染の疾患として麻疹と水痘があります。
感染経路の分類は、**接触感染、飛沫感染、空気感染(飛沫核感染)**を基本に、経口(糞口)感染、血液・体液感染、母子感染、媒介動物による感染を加えて整理します。
選択肢の確認
1.インフルエンザ
誤り。主に飛沫感染により伝播します。
2.風疹
誤り。主に飛沫感染により伝播します。
3.結核
誤り。空気感染(飛沫核感染)により伝播します。
4.MRSA
正しい。手指や器具、環境を介した接触感染が主体です。
覚えるポイント
- 接触感染=MRSA、ノロウイルス、疥癬、多剤耐性菌。手指衛生が最重要。
- 飛沫感染=インフルエンザ、風疹、百日咳、流行性耳下腺炎。サージカルマスク。
- 空気感染(飛沫核)=結核、麻疹、水痘。N95マスクと陰圧室。
- 標準予防策=すべての血液と体液を感染源とみなす。すべての患者に適用する。