24AM43|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肥満細胞が主役となる疾患はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肥満細胞が中心を担う疾患を問う問題です。
解説
肥満細胞(マスト細胞)は、細胞質にヒスタミンなどを含む顆粒をもつ細胞で、表面にIgEの受容体をもちます。
抗原(アレルゲン)が、肥満細胞の表面に結合しているIgEと反応すると、脱顆粒が起こってヒスタミン、ロイコトリエン、プロスタグランジンなどが放出されます。これらが血管の拡張と透過性の亢進、平滑筋の収縮、粘液の分泌、そしてかゆみをもたらします。これが**I型アレルギー(即時型)**の機序です。
**花粉症(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎)**は、この I 型アレルギーの代表であり、肥満細胞が主役となる疾患です。したがってこれが正答です。くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉、目のかゆみと充血が症状で、症状の出現が抗原への曝露から数分以内と速いのが特徴です。同じ I 型アレルギーに、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギー、アナフィラキシーがあります。
結核は、結核菌に対する**IV型アレルギー(遅延型)**が関与する感染症です。感作されたT細胞とマクロファージが中心となり、**肉芽腫(結核結節)**を形成します。ツベルクリン反応も IV 型の反応です。
**橋本病(慢性甲状腺炎)**は、甲状腺に対する自己免疫疾患で、抗サイログロブリン抗体と抗TPO抗体が陽性となり、リンパ球の浸潤と甲状腺機能低下をきたします。肥満細胞が主役ではありません。
関節リウマチは、滑膜の炎症を主体とする自己免疫疾患で、免疫複合体(III型)とT細胞(IV型)が関与します。肥満細胞が主役ではありません。
選択肢の確認
1.花粉症
正しい。IgEと肥満細胞によるI型アレルギーの代表です。
2.結核
誤り。IV型アレルギーが関与し、肉芽腫を形成します。
3.橋本病
誤り。甲状腺に対する自己免疫疾患です。
4.関節リウマチ
誤り。滑膜の炎症を主体とする自己免疫疾患です。
覚えるポイント
- I型アレルギー=IgEと肥満細胞。数分以内に発症。花粉症、喘息、蕁麻疹、アナフィラキシー。
- II型(細胞傷害型)=自己免疫性溶血性貧血、重症筋無力症、バセドウ病、不適合輸血。
- III型(免疫複合体型)=SLE、糸球体腎炎、血清病。
- IV型(遅延型)=ツベルクリン反応、接触皮膚炎、移植拒絶。T細胞とマクロファージ。