24AM46|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
疾患と診察所見の組合せでよくみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
貧血の種類と随伴する所見を対応させる問題です。
解説
再生不良性貧血は、骨髄の造血幹細胞が減少して、赤血球、白血球、血小板のすべてがつくられなくなる汎血球減少をきたす疾患です。
このうち血小板の減少により出血傾向が生じ、鼻出血、歯肉出血、皮下出血(紫斑)、月経過多がみられます。したがってこの組合せが正しく、正答です。あわせて、赤血球の減少による貧血症状(倦怠感、動悸、息切れ、顔色不良)と、白血球の減少による易感染性(発熱、感染症の反復)がみられます。治療は免疫抑制療法や造血幹細胞移植です。
鉄欠乏性貧血は、鉄の不足によりヘモグロビンの合成が障害される小球性低色素性貧血です。特徴的な所見は、スプーン爪(匙状爪)、舌炎、口角炎、**異食症(氷を好んで食べるなど)**であり、歯肉出血ではありません。原因としては、月経過多、消化管出血(胃潰瘍、大腸癌)、鉄の摂取不足、成長期や妊娠期の需要増大があります。
巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12または葉酸の不足により、DNA合成が障害されて生じる大球性貧血です。特徴的な所見は、ハンター舌炎(舌が赤くつるつるになる萎縮性舌炎)であり、ビタミンB12欠乏では亜急性連合性脊髄変性症による深部感覚障害と歩行障害も生じます。関節内出血ではありません。関節内出血は血友病の特徴です。
腎性貧血は、慢性腎不全により腎からのエリスロポエチンの産生が低下して赤血球がつくられなくなる正球性正色素性貧血です。血尿は腎炎や尿路の疾患の所見であり、腎性貧血に伴う所見ではありません。治療にはエリスロポエチン製剤が用いられます。
選択肢の確認
1.鉄欠乏性貧血-歯肉出血
誤り。スプーン爪、舌炎、口角炎、異食症が特徴です。
2.巨赤芽球性貧血-関節内出血
誤り。ハンター舌炎が特徴です。関節内出血は血友病です。
3.腎性貧血-血尿
誤り。エリスロポエチンの産生低下による貧血です。
4.再生不良性貧血-鼻出血
正しい。血小板減少による出血傾向がみられます。
覚えるポイント
- 再生不良性貧血=汎血球減少。貧血+出血傾向(鼻出血、紫斑)+易感染性。
- 鉄欠乏性貧血=小球性低色素性。スプーン爪、舌炎、異食症。
- 巨赤芽球性貧血=大球性。ハンター舌炎、B12欠乏では神経症状。
- 腎性貧血=正球性正色素性。エリスロポエチンの産生低下。