24AM47|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
レイノー現象がみられるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
レイノー現象がみられる疾患を問う問題です。
解説
レイノー現象は、寒冷やストレスによって手指の細動脈が発作的に攣縮し、指が白色→紫色→赤色と変化する現象です。痛みやしびれを伴い、温めることで回復します。
全身性硬化症(強皮症)では、レイノー現象が初発症状として最も高頻度にみられ、皮膚硬化に先立って数年前から現れることも珍しくありません。したがってこれが正答です。全身性硬化症は、皮膚と内臓の線維化を特徴とする膠原病で、手指の皮膚硬化(ソーセージ様指)、仮面様顔貌、肺線維症、食道の蠕動低下、腎クリーゼをきたします。自己抗体は抗Scl-70抗体(びまん型)と抗セントロメア抗体(限局型)です。
レイノー現象はほかに、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、多発性筋炎・皮膚筋炎といった膠原病、閉塞性血栓血管炎(バージャー病)、頸肋や胸郭出口症候群、振動工具の使用(白ろう病)でもみられます。基礎疾患のないものはレイノー病と呼ばれます。
原発性アルドステロン症は、副腎皮質からアルドステロンが過剰に分泌される疾患で、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシス、レニン低値が特徴です。レイノー現象とは関係しません。
**アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)**は、副腎皮質ホルモンが不足する疾患で、全身倦怠感、体重減少、低血圧、低ナトリウム血症、高カリウム血症、皮膚と粘膜の色素沈着が特徴です。
パーキンソン病は、黒質のドパミン神経の変性による疾患で、安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害を四大徴候とします。レイノー現象はみられません。
選択肢の確認
1.原発性アルドステロン症
誤り。高血圧と低カリウム血症が特徴です。
2.アジソン病
誤り。低血圧と色素沈着、電解質異常が特徴です。
3.全身性硬化症(強皮症)
正しい。レイノー現象が初発症状として高頻度にみられます。
4.パーキンソン病
誤り。運動症状を四大徴候とする疾患です。
覚えるポイント
- レイノー現象=寒冷とストレスによる手指の細動脈攣縮。白→紫→赤。
- 全身性硬化症で最も高頻度。ほかにSLE、混合性結合組織病、バージャー病、白ろう病。
- 全身性硬化症=皮膚硬化、肺線維症、食道の蠕動低下、抗Scl-70抗体。
- 対応=保温、禁煙、寒冷とストレスの回避。潰瘍があれば受診を優先。