24AM49|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
知覚障害の型と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
知覚障害の分布パターンと疾患を対応させる問題です。
解説
手袋靴下型(手袋・靴下型)の知覚障害は、四肢の末梢(手と足の先)から左右対称性に、手袋と靴下をはめた範囲のように分布する知覚障害です。神経の長さに依存して、長い神経ほど早く障害されるために生じます。
これは**多発性神経炎(多発ニューロパチー)**の典型的な分布であり、これが正答です。原因としては、糖尿病(最も多い)、アルコール、ビタミンB1やB12の欠乏、薬剤(抗癌薬)、中毒(鉛、有機溶剤)、尿毒症、膠原病があります。しびれと感覚の鈍麻に加えて、腱反射の減弱、筋力低下、自律神経症状を伴うことがあります。
分節性(髄節性)の知覚障害は、特定のデルマトーム(皮膚分節)に一致して帯状に生じるもので、神経根の障害(椎間板ヘルニア、帯状疱疹)や脊髄の髄節の障害でみられます。脊髄空洞症でみられるのは、脊髄中心部の空洞によって交叉する温痛覚の線維が障害される一方、後索を通る触覚と深部感覚が保たれる解離性知覚障害(宙づり型、上肢から肩にかけての温痛覚のみの障害)です。
片側性の知覚障害は、大脳や脳幹の一側の障害で反対側の半身に生じるものです。ブラウン・セカール症候群(脊髄半側切断)では、障害側で深部感覚と触覚の障害と運動麻痺、反対側で温痛覚の障害という、左右で異なる交代性かつ解離性の障害が生じます。単純な片側性ではありません。
解離性の知覚障害は、温痛覚と触覚・深部感覚のうち一方のみが障害されるものです。横断型の脊髄損傷では、損傷高位より下ですべての感覚が障害されるため、解離性ではありません。
選択肢の確認
1.分節性-脊髄空洞症
誤り。脊髄空洞症では解離性(宙づり型)の知覚障害がみられます。
2.片側性-ブラウンセカール症候群
誤り。障害側と反対側で異なる交代性・解離性の障害です。
3.解離性-横断型脊髄損傷
誤り。横断型ではすべての感覚が障害されます。
4.手袋靴下型-多発性神経炎
正しい。末梢から左右対称性に生じる典型的な分布です。
覚えるポイント
- 手袋靴下型=多発性神経炎。原因は糖尿病が最多、ほかにアルコール、ビタミン欠乏、薬剤。
- 分節性(デルマトームに一致)=神経根の障害(椎間板ヘルニア、帯状疱疹)。
- 解離性(宙づり型)=脊髄空洞症(温痛覚のみ障害)。
- ブラウン・セカール症候群=障害側に深部感覚障害と運動麻痺、反対側に温痛覚障害。