24AM50|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
髄膜刺激徴候はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1 または 3
正答
1、3
この問題のポイント
髄膜刺激徴候を問う問題です。正答は二つあります。
解説
髄膜刺激徴候は、髄膜が炎症や出血によって刺激されたときに現れる所見で、髄膜炎やくも膜下出血を示唆します。代表的なものは、項部硬直(仰臥位で頭を持ち上げると抵抗があり、顎が胸につかない)、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候です。
ケルニッヒ徴候は、仰臥位で股関節と膝関節を90度に屈曲させた状態から膝を伸ばそうとすると、抵抗と痛みのために135度以上伸ばせない所見です。髄膜刺激徴候の代表であり、正答の一つです。
ラセーグ徴候は、仰臥位で膝を伸ばしたまま下肢を挙上し、下肢後面に放散痛が生じる所見で、一般には坐骨神経の伸張による腰椎椎間板ヘルニアの所見(下肢伸展挙上テスト、SLRテスト)として知られています。ただし、髄膜が刺激されている状態でも神経根の伸張により陽性となることがあり、本問では髄膜刺激徴候として正答に含まれています。公表された正答が選択肢1と選択肢3の二つとされているため、いずれを選んでも正答となります。
ブラガード徴候は、SLRテストで痛みが出る角度からわずかに下肢を下げ、その状態で足関節を背屈させると放散痛が誘発される所見です。SLRテストの補助検査として、腰椎椎間板ヘルニアの評価に用いられます。
ガワーズ徴候(登はん性起立)は、床から立ち上がるときに自分の膝や大腿に手をついて体をよじ登るようにして立ち上がる動作で、近位筋の筋力低下、特に進行性筋ジストロフィーを示します。髄膜刺激徴候ではありません。
選択肢の確認
1.ラセーグ徴候
正しい。公表された正答に含まれています。
2.ブラガード徴候
誤り。SLRテストの補助検査であり、腰椎椎間板ヘルニアの評価に用います。
3.ケルニッヒ徴候
正しい。髄膜刺激徴候の代表です。
4.ガワーズ徴候
誤り。近位筋の筋力低下を示し、進行性筋ジストロフィーでみられます。
覚えるポイント
- 髄膜刺激徴候=項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候。
- 髄膜炎とくも膜下出血を示唆する。突然の激しい頭痛と発熱を伴えば緊急の受診が必要。
- SLR(ラセーグ)テストとブラガードテスト=坐骨神経の伸張、腰椎椎間板ヘルニア。
- ガワーズ徴候=近位筋の筋力低下(進行性筋ジストロフィー)。