24AM51|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肩関節の診察法と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肩関節の診察法と疾患を対応させる問題です。
解説
ペインフルアークサイン(有痛弧徴候)は、上肢を側方から挙上していくとき、外転60度から120度の範囲でのみ痛みが生じ、それを超えると痛みが軽減する所見です。この範囲で、棘上筋腱と肩峰下滑液包が肩峰の下を通過して挟まれるために生じます。したがって棘上筋腱の損傷や炎症、肩峰下滑液包炎を示し、この組合せが正しく、正答です。
スピードテストは、肘を伸展し前腕を回外した状態で上肢を前方挙上させ、これに抵抗を加えて結節間溝に痛みが生じるかをみる検査です。上腕二頭筋長頭腱の炎症や損傷を示します。上腕三頭筋腱炎ではありません。同じ目的の検査にヤーガソンテスト(前腕の回外に抵抗を加える)があります。
**アプリヘンションサイン(不安感テスト)**は、肩関節を外転・外旋させていくと、患者が脱臼しそうな不安感を訴えて抵抗する所見で、**反復性肩関節脱臼(前方不安定性)**を示します。肩関節周囲炎(五十肩)ではありません。肩関節周囲炎では、全方向の可動域制限(拘縮)と夜間痛が特徴です。
ドロップアームサインは、上肢を他動的に外転させた位置から支えを離すと、保持できずに腕が落ちてしまう所見で、**腱板断裂(特に棘上筋腱の断裂)**を示します。大円筋断裂ではありません。
肩の検査を整理すると、腱板(棘上筋)=ペインフルアークサイン、ドロップアームサイン、ニアテスト、ホーキンステスト。上腕二頭筋長頭腱=ヤーガソンテスト、スピードテスト。不安定性=アプリヘンションサインとなります。
選択肢の確認
1.ペインフルアークサイン-棘上筋腱損傷
正しい。外転60度から120度で痛みが生じます。
2.スピードテスト-上腕三頭筋腱炎
誤り。上腕二頭筋長頭腱の障害を示します。
3.アプリヘンションサイン-肩関節周囲炎
誤り。反復性肩関節脱臼を示します。
4.ドロップアームサイン-大円筋断裂
誤り。腱板断裂(棘上筋腱)を示します。
覚えるポイント
- ペインフルアークサイン=外転60度から120度で痛み。棘上筋腱と肩峰下滑液包の障害。
- ドロップアームサイン=腕を保持できない。腱板断裂。
- ヤーガソン、スピードテスト=上腕二頭筋長頭腱。アプリヘンションサイン=反復性脱臼。
- 回旋筋腱板=棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋。