24AM53|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
顔貌と疾患の組合せで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
特徴的な顔貌と疾患を対応させる問題です。
解説
**満月様顔貌(ムーンフェイス)**は、顔が丸くふくらんで満月のように見える状態で、クッシング症候群(コルチゾールの過剰)や、副腎皮質ステロイド薬の長期使用でみられます。したがってこの組合せが正しく、正答です。クッシング症候群ではあわせて、中心性肥満(体幹に脂肪がつき四肢は細い)、野牛肩、赤紫色の皮膚線条、皮膚の菲薄化と皮下出血、高血糖、高血圧、骨粗鬆症、筋力低下、多毛、月経異常がみられます。
仮面様顔貌は、表情が乏しくまばたきが少ない、能面のような顔貌で、パーキンソン病の特徴です。肝硬変ではありません。パーキンソン病ではあわせて、安静時振戦、筋強剛、無動・寡動、姿勢反射障害、小刻み歩行がみられます。なお、全身性硬化症でも皮膚硬化により表情が乏しくなり、仮面様顔貌と表現されることがあります。
無欲状顔貌は、無関心で反応が乏しく、周囲への興味を失ったような表情で、腸チフスなどの重症の感染症や高熱の状態でみられます。狭心症ではありません。
ヒポクラテス顔貌は、目がくぼみ、鼻が細く尖り、頬がこけ、皮膚が土色で冷たく湿った顔貌で、死期が近い重篤な状態(腹膜炎、大量出血、脱水、終末期)でみられます。バセドウ病ではありません。バセドウ病の顔貌としては眼球突出が特徴的です。
顔貌はほかに、満月様顔貌(クッシング症候群)、粘液水腫様顔貌(甲状腺機能低下症、まぶたのむくみと表情の乏しさ)、苦悶様顔貌(激しい痛みや呼吸困難)、蝶形紅斑(SLE)を押さえておきます。
選択肢の確認
1.仮面様顔貌-肝硬変
誤り。仮面様顔貌はパーキンソン病の特徴です。
2.満月様顔貌-クッシング症候群
正しい。コルチゾールの過剰により顔が丸くなります。
3.無欲状顔貌-狭心症
誤り。腸チフスなど重症の感染症でみられます。
4.ヒポクラテス顔貌-バセドウ病
誤り。死期が近い重篤な状態でみられます。
覚えるポイント
- 満月様顔貌=クッシング症候群、ステロイド薬の長期使用。中心性肥満と赤紫色の皮膚線条を伴う。
- 仮面様顔貌=パーキンソン病。眼球突出=バセドウ病。
- ヒポクラテス顔貌=死期が近い重篤な状態。無欲状顔貌=腸チフスなどの重症感染症。
- 粘液水腫様顔貌=甲状腺機能低下症。蝶形紅斑=SLE。