24AM55|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
まだら認知症がよくみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
認知症の型による症状の違いを問う問題です。
解説
まだら認知症は、記憶力は低下しているのに判断力や人格は保たれている、あるいは日によって、時間帯によって症状の程度が大きく変動するというように、認知機能の障害が一様ではなくむらがある状態を指します。
これは脳血管性認知症の特徴です。したがってこれが正答です。脳血管性認知症では、脳梗塞や脳出血によって障害された部位の機能だけが失われ、他の部位の機能は保たれるため、こうしたむらが生じます。あわせて、階段状に悪化する経過(発作のたびに段階的に悪化する)、片麻痺や構音障害、嚥下障害、歩行障害といった神経症状の合併、感情失禁(些細なことで泣いたり笑ったりする)、意欲の低下、そして病識が比較的保たれることが特徴です。危険因子は高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、心房細動であり、これらの管理が予防につながります。
アルツハイマー型認知症は、大脳皮質のびまん性の変性による認知症で、記憶障害から始まって緩やかに進行し、見当識障害、失語、失行、失認へと広がります。全般的に機能が低下していくため、まだら認知症とはなりません。病識の欠如(自分が忘れていることを自覚しない)も特徴です。
**ピック病(前頭側頭型認知症)**は、前頭葉と側頭葉が萎縮する認知症で、人格の変化と行動の異常(脱抑制、反社会的行動、常同行動、食行動の異常)が早期から目立ち、記憶は比較的保たれます。
パーキンソン病は運動障害を主症状とする疾患ですが、経過中に認知症を合併することがあります(認知症を伴うパーキンソン病)。まだら認知症を特徴とするものではありません。
選択肢の確認
1.パーキンソン病
誤り。運動症状が主体で、まだら認知症を特徴とはしません。
2.アルツハイマー型老年認知症
誤り。全般的に緩やかに進行し、病識が欠如します。
3.ピック病
誤り。人格変化と行動異常が早期から目立ちます。
4.脳血管性認知症
正しい。障害部位に応じた機能の低下により、まだら認知症となります。
覚えるポイント
- 脳血管性認知症=まだら認知症、階段状の悪化、神経症状の合併、感情失禁、病識が保たれる。
- アルツハイマー型=記憶障害から緩やかに進行、病識の欠如、全般的な低下。
- ピック病(前頭側頭型)=人格変化と行動異常が早期から。記憶は比較的保たれる。
- レビー小体型=具体的な幻視、認知機能の変動、パーキンソン症状、レム睡眠行動障害。