24AM57|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
急性ウイルス性肝炎で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
ウイルス性肝炎の型ごとの特徴を問う問題です。
解説
A型肝炎は、汚染された水や食品(生ガキなどの二枚貝)による経口感染で発症します。潜伏期(2から6週間)の後、まず発熱、全身倦怠感、食欲不振、悪心といった感冒に似た前駆症状が現れ、その後に黄疸が出現します。B型やC型の急性肝炎に比べて発熱が目立つことが特徴です。したがってこの記述が正しく、正答です。慢性化せず、一度感染すれば終生免疫が得られます。
B型肝炎では垂直感染はみられないという記述は誤りです。B型肝炎は血液と体液を介して感染し、**母子感染(垂直感染)が重要な経路の一つです。分娩時の感染を防ぐため、HBs抗原陽性の母から生まれた新生児には、抗HBsヒト免疫グロブリンとB型肝炎ワクチンが投与されます。乳幼児期の感染は持続感染(キャリア)**になりやすく、後に慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌へ進展する危険があります。
C型肝炎では劇症化することが多いという記述も誤りです。C型肝炎は劇症化することはまれで、むしろ慢性化しやすい(およそ7割)ことが問題となります。慢性肝炎から肝硬変、肝細胞癌へ進展するため、日本の肝細胞癌の主要な原因となってきました。近年は直接作用型抗ウイルス薬により高い確率で治癒します。
E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多いという記述も誤りです。E型肝炎は経口感染ですが、原因となるのは加熱不十分な豚肉、猪肉、鹿肉です。生鮮魚介類(二枚貝)が原因となるのはA型肝炎です。E型肝炎は妊婦で重症化しやすい点も重要です。
選択肢の確認
1.A型肝炎では発熱がよくみられる。
正しい。前駆症状として発熱が目立ちます。
2.B型肝炎では垂直感染はみられない。
誤り。母子感染は重要な感染経路です。
3.C型肝炎では劇症化することが多い。
誤り。劇症化はまれで、慢性化しやすいことが問題です。
4.E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多い。
誤り。加熱不十分な豚肉や猪肉、鹿肉が原因となります。
覚えるポイント
- A型=経口感染(二枚貝)、発熱が目立つ、慢性化しない。
- B型=血液・体液感染、母子感染あり、乳幼児期の感染で持続感染。ワクチンあり。
- C型=血液感染、慢性化しやすい(約7割)、肝硬変と肝細胞癌へ進展。
- E型=経口感染(加熱不十分な豚肉、猪肉、鹿肉)、妊婦で重症化しやすい。