24AM58|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
月経異常の原因とならないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
月経異常の原因となる病態を区別する問題です。
解説
ネフローゼ症候群は、糸球体の障害により大量の蛋白質が尿へ失われ、低アルブミン血症、浮腫、高コレステロール血症をきたす疾患です。腎の疾患であり、視床下部・下垂体・卵巣系や子宮そのものに直接影響するものではないため、月経異常の原因としては挙げられません。したがってこれが正答です。
クッシング症候群は、コルチゾールの過剰により生じる疾患です。過剰なコルチゾールは視床下部・下垂体・卵巣系を抑制するため、月経異常や無月経が高頻度にみられます。あわせて、中心性肥満、満月様顔貌、赤紫色の皮膚線条、多毛、高血糖、高血圧、骨粗鬆症がみられます。
子宮筋腫は、子宮の平滑筋から生じる良性腫瘍で、成人女性に高頻度にみられます。過多月経、月経の延長、月経困難症、それに伴う鉄欠乏性貧血が主な症状です。子宮そのものの器質的な変化による月経異常の代表です。大きくなると圧迫症状(頻尿、便秘、腰痛)も生じます。
**神経性食思不振症(神経性やせ症)**は、体重増加への強い恐怖と、痩せているのに太っていると感じるボディイメージの障害を特徴とする摂食障害です。著しい低栄養と体重減少により、視床下部からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が抑えられ、無月経が生じます。無月経は診断上も重要な所見です。若年女性に多く、低血圧、徐脈、低体温、無月経、うぶ毛の密生がみられます。
月経異常の原因は、**視床下部・下垂体(ストレス、体重減少、高プロラクチン血症)、卵巣(多嚢胞性卵巣症候群、卵巣機能不全)、子宮(筋腫、内膜の異常)、全身性の疾患(甲状腺、副腎)**に整理して考えます。
選択肢の確認
1.ネフローゼ症候群
正しい(原因とならない)。腎の疾患であり、月経の調節に直接影響しません。
2.クッシング症候群
誤り。コルチゾールの過剰により月経異常が高頻度にみられます。
3.子宮筋腫
誤り。過多月経と月経困難症の代表的な原因です。
4.神経性食思不振症
誤り。著しい低栄養により無月経をきたします。
覚えるポイント
- 月経異常の原因=視床下部・下垂体、卵巣、子宮、全身性の内分泌疾患に分けて整理する。
- 神経性やせ症=低栄養による無月経。診断上も重要な所見。
- 子宮筋腫=過多月経と月経困難症、鉄欠乏性貧血。
- 多嚢胞性卵巣症候群=月経不順、多毛、肥満、インスリン抵抗性。