24AM59|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**全身性エリテマトーデス(SLE)**の特徴を問う問題です。
解説
SLEでは、自己抗体と免疫複合体による全身の炎症が生じ、血球にも影響が及びます。白血球減少(特にリンパ球減少)は診断基準にも含まれる所見であり、あわせて貧血や血小板減少もみられます。したがってこの記述が正しく、正答です。
関節変形がみられるという記述は誤りです。SLEでも関節炎は高頻度にみられますが、関節リウマチと異なり骨と軟骨の破壊を伴わない非破壊性の関節炎であるため、通常は変形を残しません。まれに腱と靱帯のゆるみによる可逆性の変形(ジャクー関節症)がみられることはあります。関節が破壊されて変形を残すのは関節リウマチです。
高齢女性に発症頻度が高いという記述も誤りです。SLEは**若い女性(20から40歳代)**に圧倒的に多く発症します。男女比はおおよそ1対9とされます。
血清補体価上昇を認めるという記述も誤りです。SLEでは、抗原抗体複合体(免疫複合体)が形成されて補体が消費されるため、CH50、C3、C4はいずれも低下します。補体の低下と抗DNA抗体価の上昇は、疾患活動性の指標として用いられます。
SLEの特徴的な所見としては、蝶形紅斑、円板状皮疹、日光過敏、口腔内潰瘍、関節炎、漿膜炎(胸膜炎、心膜炎)、腎障害(ループス腎炎)、精神神経症状、そして血液の異常があります。自己抗体では、抗核抗体が高率に陽性となり、抗DNA抗体と抗Sm抗体が特異度の高い所見です。
選択肢の確認
1.関節変形がみられる。
誤り。非破壊性の関節炎であり、通常は変形を残しません。
2.高齢女性に発症頻度が高い。
誤り。若い女性に圧倒的に多く発症します。
3.血清補体価上昇を認める。
誤り。免疫複合体により消費され、低下します。
4.白血球数減少がみられる。
正しい。診断基準にも含まれる血液の異常です。
覚えるポイント
- SLE=若い女性、蝶形紅斑、日光過敏、関節炎(非破壊性)、ループス腎炎、漿膜炎。
- 検査=抗核抗体陽性、抗DNA抗体・抗Sm抗体が特異的、補体低下、白血球減少。
- 補体の低下と抗DNA抗体価は疾患活動性の指標。
- 関節リウマチは骨と軟骨を破壊し、**変形(スワンネック、ボタン穴、尺側偏位)**を残す。