24AM61|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
変形性関節症のエックス線所見でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
変形性関節症のエックス線所見を問う問題です。
関節リウマチの所見と対比して整理します。
解説
変形性関節症は、関節軟骨がすり減って変性し、それに対する骨の反応が生じる退行変性の疾患です。エックス線では次の四つが特徴的な所見となります。
関節裂隙の狭小化(軟骨がすり減って関節の隙間が狭くなる)、骨棘の形成(荷重を分散しようとして関節の縁に骨が突出する)、軟骨下骨の硬化(荷重を受ける部分の骨が緻密になり白く写る)、骨嚢胞の形成(軟骨下骨に袋状の透亮像ができる)です。
したがって、骨萎縮はこれに含まれず、正答です。骨萎縮(骨の透亮性の亢進、骨密度の低下)は、関節リウマチでみられる所見であり、関節周囲の骨に生じます。関節リウマチのエックス線所見は、関節周囲の骨萎縮、骨びらん(骨の欠損)、関節裂隙の狭小化、関節破壊と強直であり、変形性関節症のような骨の増殖性の変化(骨棘、骨硬化)は乏しいという違いがあります。
すなわち、変形性関節症は骨が「増える」変化(骨棘、硬化)、**関節リウマチは骨が「減る」変化(骨萎縮、骨びらん)**と整理すると区別しやすくなります。
臨床的にも、変形性関節症は中高年の荷重関節(膝、股関節、脊椎)と手指の遠位側の関節に生じ、動き始めの痛みが特徴で、朝のこわばりは短時間です。一方、関節リウマチは中年女性に多く、手指のMP関節とPIP関節、手関節が左右対称性に侵され、1時間以上続く朝のこわばりと炎症所見を伴います。
選択肢の確認
1.関節裂隙の狭小化
誤り。軟骨のすり減りを反映する所見です。
2.骨棘の形成
誤り。変形性関節症に特徴的な骨の増殖性変化です。
3.骨嚢胞の形成
誤り。軟骨下骨にできる透亮像で、変形性関節症の所見です。
4.骨萎縮
正しい(所見でない)。関節リウマチでみられる所見です。
覚えるポイント
- 変形性関節症=関節裂隙の狭小化、骨棘、軟骨下骨の硬化、骨嚢胞。骨が「増える」変化。
- 関節リウマチ=関節周囲の骨萎縮、骨びらん、関節裂隙の狭小化、強直。骨が「減る」変化。
- 変形性関節症=中高年、荷重関節と手指の遠位側、動き始めの痛み、朝のこわばりは短い。
- 関節リウマチ=中年女性、MP関節とPIP関節、左右対称性、1時間以上の朝のこわばり。