24AM62|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
骨粗鬆症の原因でないのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
骨粗鬆症の原因を問う問題です。
ビタミンの欠乏症を区別することが要点です。
解説
ビタミンA欠乏で生じるのは、夜盲症、眼球乾燥症、皮膚と粘膜の角化異常であり、骨粗鬆症の原因ではありません。したがってこれが正答です。骨に関わるビタミンの欠乏としては、ビタミンD欠乏がくる病(小児)と骨軟化症(成人)を、ビタミンC欠乏が壊血病を、ビタミンK欠乏が出血傾向と骨質の低下を引き起こします。なお、ビタミンAはむしろ過剰摂取によって骨吸収を促し、骨折の危険を高めることが知られています。
クッシング症候群は、コルチゾールの過剰により骨形成が抑制され骨吸収が促されるため、続発性骨粗鬆症の代表的な原因です。
コルチコステロイド(副腎皮質ステロイド薬)の投与も、同じ機序で骨粗鬆症を引き起こします。ステロイド性骨粗鬆症は薬剤性骨粗鬆症の代表で、長期投与では骨密度の測定と予防的な治療が推奨されます。
閉経は、エストロゲンの急激な減少により破骨細胞の働きが抑えられなくなり、骨吸収が骨形成を上回るために骨量が急速に減少します。原発性骨粗鬆症の最大の原因であり、閉経後10年ほどの間に骨量が大きく低下します。
骨粗鬆症の危険因子としてはほかに、加齢、やせ、運動不足と不動、喫煙、過度の飲酒、カルシウムとビタミンDの摂取不足、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、慢性腎臓病、糖尿病、関節リウマチがあります。
選択肢の確認
1.クッシング症候群
誤り。コルチゾールの過剰により続発性骨粗鬆症をきたします。
2.コルチコステロイドの投与
誤り。ステロイド性骨粗鬆症の原因となります。
3.ビタミンA欠乏
正しい(原因でない)。夜盲症と眼球乾燥症をきたします。
4.閉経
誤り。エストロゲンの減少により原発性骨粗鬆症の最大の原因となります。
覚えるポイント
- 骨粗鬆症=骨量の減少。閉経が最大の原因。ほかに加齢、ステロイド薬、クッシング症候群。
- ビタミンD欠乏=くる病と骨軟化症(石灰化の障害、類骨の増加)。骨粗鬆症とは別。
- ビタミンA欠乏=夜盲症。ビタミンC欠乏=壊血病。ビタミンB1欠乏=脚気。
- 骨折の好発部位=脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部、橈骨遠位端、上腕骨近位端。