24AM67|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肺炎について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肺炎の原因と予防を問う問題です。
解説
肺炎球菌ワクチンは、成人の市中肺炎の主要な原因菌である肺炎球菌による感染を予防するワクチンです。日本では65歳以上の高齢者を対象とした定期接種が行われており、重症化と死亡を減らす効果が期待されています。したがってこの記述が正しく、正答です。あわせてインフルエンザワクチンの接種も、インフルエンザに続発する二次性の細菌性肺炎を減らすうえで重要です。
原因はウイルス感染が多いという記述は誤りです。成人の市中肺炎では、細菌が原因となることが多く、中でも肺炎球菌が最多です。ほかにインフルエンザ菌、マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどが原因となります。小児ではウイルス性肺炎の割合が高くなりますが、成人では細菌性が中心です。
若年者は高齢者と比較して死亡する危険性が高いという記述も誤りです。肺炎による死亡は高齢者に圧倒的に多く、日本人の死因の上位を占めます。特に高齢者では、嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎が多く、症状が乏しい(発熱や咳がはっきりしない、食欲低下や意識の変化として現れる)ため発見が遅れやすい点も予後を悪くします。予防には口腔ケアと嚥下機能の維持が重要です。
マイコプラズマ肺炎では湿性咳嗽が多いという記述も誤りです。マイコプラズマ肺炎は、若年者に多く、**痰を伴わない乾性咳嗽(頑固な空咳)**が長く続くことが特徴です。「異型肺炎」と呼ばれ、聴診所見が乏しいわりに画像で陰影が目立つという特徴もあります。
選択肢の確認
1.原因はウイルス感染が多い。
誤り。成人では細菌、中でも肺炎球菌が最多です。
2.若年者は高齢者と比較して死亡する危険性が高い。
誤り。高齢者で死亡の危険が高くなります。
3.肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。
正しい。65歳以上を対象に定期接種が行われています。
4.マイコプラズマ肺炎では湿性咳嗽が多い。
誤り。頑固な乾性咳嗽が特徴です。
覚えるポイント
- 成人の市中肺炎=細菌性が中心、肺炎球菌が最多。
- 予防=肺炎球菌ワクチン(65歳以上の定期接種)とインフルエンザワクチン。
- 高齢者の誤嚥性肺炎=症状が乏しい(食欲低下、意識の変化)。口腔ケアと嚥下機能の維持が重要。
- マイコプラズマ肺炎=若年者、乾性咳嗽が長く続く、聴診所見に乏しい。