24AM68|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心房細動について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
心房細動の原因と特徴を問う問題です。
解説
僧帽弁狭窄症では、左心房から左心室への血流が妨げられて左房圧が上昇し、左心房が拡大します。慢性的に拡大した左心房は電気的に不安定となり、心房細動を合併しやすくなります。したがってこの記述が正しく、正答です。心房細動の原因としてはほかに、高血圧、加齢、心不全、虚血性心疾患、甲状腺機能亢進症、飲酒、睡眠時無呼吸症候群があります。
若年者で罹患率が高いという記述は誤りです。心房細動は加齢とともに増加し、高齢者で罹患率が高くなります。80歳以上では相当な割合にみられます。
くも膜下出血の発症リスクとなるという記述も誤りです。心房細動で問題となるのは、左心房(特に左心耳)に血液が滞って血栓が形成され、それが飛んで脳の動脈を閉塞する心原性脳塞栓症です。心房細動による脳梗塞は、大きな血管を突然閉塞するため広範な梗塞となりやすく、予後が不良になりがちです。したがって抗凝固療法による予防が極めて重要です。くも膜下出血の主な原因は脳動脈瘤の破裂であり、心房細動とは関係しません。
心電図では異常Q波の出現が特徴であるという記述も誤りです。心房細動の心電図所見は、P波の消失、それに代わる細かい不規則な波(f波、細動波)、そしてRR間隔が全く不規則(絶対性不整脈)であることです。異常Q波は、心筋梗塞で心筋が壊死したことを示す所見です。
脈拍を触れると、リズムがまったく不規則で強さも一定しないため、これが心房細動を疑う手がかりになります。
選択肢の確認
1.若年者で罹患率が高い。
誤り。加齢とともに増加します。
2.僧帽弁狭窄症は原因となる。
正しい。左房の拡大により心房細動を合併しやすくなります。
3.くも膜下出血の発症リスクとなる。
誤り。問題となるのは心原性脳塞栓症です。
4.心電図では異常Q波の出現が特徴である。
誤り。P波の消失、f波、RR間隔の不整が特徴です。
覚えるポイント
- 心房細動=P波の消失、f波、RR間隔の絶対的不整。脈は不規則で強さも一定しない。
- 原因=加齢、高血圧、僧帽弁狭窄症、心不全、甲状腺機能亢進症、飲酒。
- 最大の合併症=左心耳の血栓による心原性脳塞栓症。抗凝固療法による予防が重要。
- 異常Q波=心筋梗塞による心筋の壊死を示す所見。