24AM70|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
過敏性腸症候群でよくみられるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
過敏性腸症候群の症状を問う問題です。
解説
過敏性腸症候群は、器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛や腹部不快感と、それに関連した便通の異常が続く機能性の消化管疾患です。ストレスとの関連が強く、若年から中年に多くみられます。
便通の異常としては、下痢型、便秘型、混合型に分けられ、下痢は代表的な症状の一つです。したがってこれが正答です。腹痛は排便によって軽減することが多く、朝の通勤前や食後に便意を催す、緊張する場面で症状が強まるといった特徴があります。病態としては、腸管運動の異常と内臓知覚過敏、そして脳と腸の相互作用の異常が関与すると考えられています。
発熱は、感染性腸炎や炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、腹腔内の炎症でみられる症状です。過敏性腸症候群は器質的な炎症を伴わないため、発熱はみられません。
嘔吐も、過敏性腸症候群の主症状ではありません。嘔吐が続く場合は、消化管の閉塞、感染、中枢神経の疾患、代謝の異常などを考えます。
血便も、過敏性腸症候群ではみられません。血便がある場合は、潰瘍性大腸炎、大腸癌、感染性腸炎、痔核、憩室出血などの器質的疾患を疑う必要があります。
発熱、血便、体重減少、貧血、夜間に目が覚めるほどの症状、高齢での発症、大腸癌の家族歴は、器質的疾患を示唆する**警告徴候(レッドフラッグ)**であり、これらがある場合は医療機関での精査を優先します。施術にあたっても、この判断は重要です。
選択肢の確認
1.発熱
誤り。器質的な炎症を伴わないためみられません。
2.嘔吐
誤り。主症状ではありません。
3.下痢
正しい。便通異常の代表的な症状です。
4.血便
誤り。器質的疾患を疑う警告徴候です。
覚えるポイント
- 過敏性腸症候群=器質的異常なし、腹痛と便通異常(下痢、便秘)、ストレスとの関連。
- 病態=腸管運動の異常と内臓知覚過敏、脳と腸の相互作用。
- 警告徴候=発熱、血便、体重減少、貧血、夜間症状、高齢発症、家族歴。精査を優先する。
- 下痢型では腸管運動の亢進、便秘型では低下が関与する。