24AM72|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午前(科目未分類)
肺気腫について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肺気腫の身体所見と呼吸機能を問う問題です。
解説
肺気腫では、肺胞の壁が破壊されて含気量が増え、また気道の閉塞によって換気が不十分になるため、呼吸音が減弱します。したがってこの記述が正しく、正答です。打診では過共鳴音が聴かれ、心濁音界と肝濁音界が下がります。
漏斗胸がみられるという記述は誤りです。漏斗胸は、胸骨の下部が内側へ陥凹する先天性の胸郭変形です。肺気腫でみられるのは、肺の過膨張により胸郭が前後方向に膨らんだ**樽状胸(ビール樽状胸郭)**です。
吸気が延長するという記述も誤りです。肺気腫では、呼気の際に細気管支が虚脱して空気を吐き出しにくくなるため、呼気が延長します。息を長く吐き出す口すぼめ呼吸は、気道内圧を保って虚脱を防ぐための適応的な呼吸法です。なお、吸気の延長が問題となるのは上気道の狭窄(喉頭浮腫、異物)です。
残気量が減少するという記述も誤りです。空気が肺に閉じ込められるエアトラッピングにより、残気量は増加します。あわせて全肺気量と機能的残気量も増加し、一方で肺活量は低下します。呼吸機能検査では一秒率が70パーセント未満となる閉塞性換気障害を示します。
肺気腫を含む慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の原因は喫煙であり、症状としては労作時呼吸困難、慢性の咳と痰、口すぼめ呼吸、ばち指がみられます。進行するとCO2ナルコーシスの危険があるため、酸素療法では投与量の慎重な管理が必要です。
選択肢の確認
1.漏斗胸がみられる。
誤り。肺気腫でみられるのは樽状胸です。
2.呼吸音が減弱する。
正しい。含気量の増加と換気の低下により減弱します。
3.吸気が延長する。
誤り。呼気が延長します。
4.残気量が減少する。
誤り。エアトラッピングにより残気量は増加します。
覚えるポイント
- 肺気腫=樽状胸、呼吸音の減弱、打診で過共鳴音、呼気の延長、残気量の増加。
- 呼吸機能=一秒率70パーセント未満の閉塞性換気障害。
- 最大の原因は喫煙。症状=労作時呼吸困難、口すぼめ呼吸、ばち指。
- CO2ナルコーシスに注意。高濃度酸素の投与で換気が抑制され意識障害に至る。