24AM73|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**国際生活機能分類(ICF)**における「活動」への働きかけを問う問題です。
解説
ICFでは、生活機能を心身機能・身体構造、活動、参加の三つのレベルで捉え、これに環境因子と個人因子という背景因子を加えて考えます。
活動は、個人による課題や行為の遂行を指します。歩く、食事をする、着替える、字を書く、といった具体的な生活行為がこれにあたり、その制限を活動制限といいます。
利き手交換は、利き手が麻痺して使えなくなった場合に、非利き手で書字や箸の操作といった生活行為を行えるようにする訓練です。すなわち、本人が課題を遂行できるようにする働きかけであり、活動制限に対するアプローチにあたります。したがってこれが正答です。
トイレ改造は、住環境を整えることによって動作を可能にするもので、環境因子への働きかけにあたります。手すりの設置、段差の解消、扉の変更なども同様です。
上肢機能訓練は、上肢の運動機能そのものの回復を目指すもので、心身機能・身体構造への働きかけにあたります。関節可動域訓練や筋力強化も同じ区分です。
デイサービス利用は、社会的な交流と生活の場を広げるもので、参加あるいは環境因子(サービス、制度)に関わる働きかけです。
すなわち、「身体そのものを治す」のが心身機能、「本人が行為をできるようにする」のが活動、「社会の中での役割を果たせるようにする」のが参加、「周囲の条件を整える」のが環境因子、と整理すると判断しやすくなります。
選択肢の確認
1.利き手交換
正しい。非利き手で生活行為を遂行できるようにする活動へのアプローチです。
2.トイレ改造
誤り。住環境を整える環境因子への働きかけです。
3.上肢機能訓練
誤り。心身機能・身体構造への働きかけです。
4.デイサービス利用
誤り。参加や環境因子に関わる働きかけです。
覚えるポイント
- ICF=心身機能・身体構造、活動、参加+環境因子、個人因子。
- 活動=個人による課題や行為の遂行(歩行、食事、更衣、書字)。制限は活動制限。
- 参加=生活・人生場面への関わり(就労、家庭内の役割、社会参加)。制約は参加制約。
- ICFは中立的・肯定的な表現を用い、環境因子を明確に位置づけた点がICIDHとの違い。