24AM76|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「48歳の女性。2年前、左手のこわばりがみられ、その後、近位指節間関節から始まる左指の関節痛と腫れが生じ、さらに右指の関節も痛みだした。現在では、両側の手・膝関節にも関節炎がみられる。光過敏や嚥下障害はない。」本疾患でよくみられるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
関節リウマチでみられる手指の変形を問う問題です。
解説
関節リウマチでは、滑膜炎から始まってパンヌスが軟骨と骨を破壊し、さらに腱と靱帯がゆるむため、特徴的な変形が生じます。
**Z型変形(Z変形)**は、母指にみられる変形で、母指の中手指節関節が屈曲し、指節間関節が過伸展することで、母指全体がZ字状に曲がって見えるものです。関節リウマチでよくみられる変形の一つであり、これが正答です。
関節リウマチの手指の変形としてはほかに、スワンネック変形(近位指節間関節が過伸展し、遠位指節間関節が屈曲する)、ボタン穴変形(近位指節間関節が屈曲し、遠位指節間関節が過伸展する。スワンネックとは逆の形)、尺側偏位(中手指節関節で指が小指側へ流れる)、外反母趾と槌趾(足趾)があります。
ハンマー指(槌指、マレットフィンガー)は、指の伸筋腱の断裂または末節骨の裂離骨折によって、遠位指節間関節が屈曲したまま伸ばせなくなる状態です。ボールが指先に当たるなどの外傷で生じるもので、関節リウマチに特徴的な変形ではありません。
ヘバーデン結節は、遠位指節間関節に生じる骨性の腫脹で、手指の変形性関節症でみられます。関節リウマチはDIP関節を侵しにくいため、この結節は関節リウマチの所見ではありません。
ブシャール結節は、近位指節間関節に生じる骨性の腫脹で、こちらも手指の変形性関節症による変化です。関節リウマチもPIP関節を侵しますが、ブシャール結節は変形性関節症の用語です。
選択肢の確認
1.ハンマー指
誤り。伸筋腱の断裂や裂離骨折による外傷性の変形です。
2.ヘバーデン結節
誤り。遠位指節間関節に生じる変形性関節症の変化です。
3.Z型変形
正しい。母指にみられる関節リウマチの変形です。
4.プシャール結節
誤り。近位指節間関節に生じる変形性関節症の変化です。
覚えるポイント
- 関節リウマチの手指変形=スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位、Z型変形(母指)。
- ヘバーデン結節(DIP)とブシャール結節(PIP)=変形性関節症。
- 関節リウマチはMP関節とPIP関節を侵し、DIP関節は侵しにくい。
- 槌指(マレットフィンガー)=伸筋腱の断裂や裂離骨折による外傷。