24PM103|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経穴の部位と動脈の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
経穴の部位を走行する動脈を対応させる問題です。
刺鍼の安全という観点でも重要です。
解説
太衝は足の厥陰肝経の原穴(兪土穴)で、足背、第1・第2中足骨間、中足骨底接合部遠位の陥凹部、足背動脈拍動部に取ります。したがって足背動脈が走行する部位であり、この組合せが正しく、正答です。足背動脈は前脛骨動脈の続きで、下肢の血流を評価する診察点としても用いられます(なお、拍動を最も明瞭に触れる経穴は衝陽(胃経の原穴)です)。
人迎-顔面動脈の組合せは誤りです。人迎は足の陽明胃経の経穴で、前頸部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の前縁にあり、総頸動脈の拍動部に取ります。顔面動脈の拍動を触れるのは大迎(下顎角の前方、咬筋付着部の前方の陥凹部)です。人迎の部位は総頸動脈と頸動脈洞があるため、強い圧迫を避ける必要があります。
曲沢-尺骨動脈の組合せも誤りです。曲沢は手の厥陰心包経の合水穴で、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱の尺側の陥凹部に取ります。この部位を走行するのは上腕動脈とその分岐部であり、あわせて正中神経が通ります。尺骨動脈は前腕の尺側を下行し、手関節部ではギヨン管を尺骨神経とともに通ります。
申脈-後脛骨動脈の組合せも誤りです。申脈は足の太陽膀胱経の経穴で、足の外側、外果尖の直下の陥凹部に取ります。八脈交会穴として陽蹻脈に通じます。後脛骨動脈の拍動を触れるのは太渓(内果尖とアキレス腱の間)であり、足の内側です。申脈は外側であり、部位が反対になります。
選択肢の確認
1.人迎-顔面動脈
誤り。人迎は総頸動脈拍動部です。顔面動脈は大迎です。
2.曲沢-尺骨動脈
誤り。曲沢の部位を走行するのは上腕動脈です。
3.申脈-後脛骨動脈
誤り。申脈は外果の直下です。後脛骨動脈は内果の後方(太渓)です。
4.太衝-足背動脈
正しい。第1・第2中足骨間の足背動脈拍動部に取ります。
覚えるポイント
- 太衝=肝経の原穴、第1・第2中足骨間、足背動脈。衝陽=胃経の原穴、足背動脈拍動部。
- 人迎=総頸動脈、大迎=顔面動脈、太淵=橈骨動脈、太渓=後脛骨動脈。
- 箕門・衝門=大腿動脈、委中=膝窩動脈、耳門・和髎=浅側頭動脈。
- 動脈拍動部への刺鍼は、拍動を確認して避け、抜鍼後は十分に圧迫する。