24PM106|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
直刺して円回内筋にあたる経穴はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
経穴を直刺したときに到達する筋を問う問題です。
解説
少海は手の少陰心経の合水穴で、肘前内側、上腕骨内側上顆の前縁、肘窩横紋と同じ高さに取ります。
上腕骨の内側上顆は、前腕の屈筋群と回内筋が共通の腱で起こる部位(共通屈筋起始)です。その最も浅層かつ橈側寄りにあるのが円回内筋であり、少海を直刺するとこの筋に到達します。したがってこれが正答です。円回内筋は正中神経に支配され、その二頭の間を正中神経が通り抜けるため、この部での絞扼が円回内筋症候群となります。
四瀆は手の少陽三焦経の経穴で、前腕後面、肘頭の下方5寸、橈骨と尺骨の骨間の中点に取ります。前腕の後面であり、直刺で到達するのは総指伸筋や長母指外転筋などの伸筋群です。円回内筋は前面にあるため到達しません。
郄門は手の厥陰心包経の郄穴で、前腕前面、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸に取ります。前腕の中央部であり、直刺で到達するのは浅指屈筋と深指屈筋です。円回内筋は肘に近い近位部にあるため、この高さでは到達しません。
尺沢は手の太陰肺経の合水穴で、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱の外方(橈側)の陥凹部に取ります。直刺で到達するのは腕橈骨筋の起始部付近であり、円回内筋は上腕二頭筋腱より内側(尺側)にあるため到達しません。
肘窩の構造を整理すると、外側(橈側)から腕橈骨筋(尺沢)、上腕二頭筋腱、その内側に上腕動脈と正中神経(曲沢の深部)、さらに内側に**円回内筋(少海)**という順に並びます。
選択肢の確認
1.四瀆
誤り。前腕後面にあり、伸筋群に到達します。
2.少海
正しい。上腕骨内側上顆の前縁にあり、円回内筋に到達します。
3.郄門
誤り。前腕前面の中央にあり、浅指屈筋などに到達します。
4.尺沢
誤り。上腕二頭筋腱の外方にあり、腕橈骨筋に到達します。
覚えるポイント
- 少海=心経の合水穴、上腕骨内側上顆の前縁。直下に円回内筋。
- 円回内筋=内側上顆から起こり、二頭の間を正中神経が貫く(円回内筋症候群)。
- 肘窩の並び(外側から)=腕橈骨筋(尺沢)、上腕二頭筋腱、上腕動脈と正中神経(曲沢)、円回内筋(少海)。
- 小海(小腸経)は肘頭と内側上顆の間であり、少海と混同しない。