24PM110|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
前腕部にある絡穴の部位はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
前腕部にある絡穴を特定し、その部位を選ぶ問題です。
解説
選択肢の部位を経穴名に直して確認します。
尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸は通里で、手の少陰心経の絡穴です。したがってこれが正答です。通里は心経の絡穴として小腸経に連絡し、動悸、不安、不眠といった心の症状に用いられます。また、深部を尺骨神経が走行するため、尺骨神経の障害に対する治療穴としても用いられます。
尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸は養老で、手の太陽小腸経の郄穴です。絡穴ではありません。目の症状(視力低下)や肩の痛みに用いられます。
尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸にあたるのは、三焦経の会宗(郄穴)の記述に近いもので、絡穴ではありません(会宗は小指伸筋腱と尺側手根伸筋の間、背側横紋の上方3寸に取ります)。
長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸は間使で、手の厥陰心包経の経金穴です。絡穴ではありません。なお、心包経の絡穴は内関(同じ二腱の間、掌側横紋の上方2寸)です。
前腕にある絡穴を整理すると、列欠(肺経、掌側横紋の上1寸5分)、偏歴(大腸経、背側横紋の上3寸)、通里(心経、掌側横紋の上1寸)、支正(小腸経、背側横紋の上5寸)、内関(心包経、掌側横紋の上2寸)、外関(三焦経、背側横紋の上2寸)となります。
十五絡穴には、これらに加えて下肢の公孫(脾経)、豊隆(胃経)、大鍾(腎経)、飛揚(膀胱経)、蠡溝(肝経)、光明(胆経)、そして長強(督脈)、鳩尾(任脈)、大包(脾の大絡)があります。
選択肢の確認
1.尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸
正しい。通里であり、心経の絡穴です。
2.尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸
誤り。養老であり、小腸経の郄穴です。
3.尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸
誤り。この付近にあるのは会宗(三焦経の郄穴)です。
4.長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸
誤り。間使であり、心包経の経金穴です。
覚えるポイント
- 通里=心経の絡穴、尺側手根屈筋腱の橈側縁、掌側横紋の上1寸。
- 前腕の絡穴=列欠(肺1寸5分)、偏歴(大腸3寸)、通里(心1寸)、支正(小腸5寸)、内関(心包2寸)、外関(三焦2寸)。
- 下肢の絡穴=公孫(脾)、豊隆(胃)、大鍾(腎)、飛揚(膀胱)、蠡溝(肝)、光明(胆)。
- 十五絡穴=十二経の絡穴+長強(督脈)、鳩尾(任脈)、大包(脾の大絡)。