24PM115|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「38歳の女性。2週間前に右側の顔面神経麻痺を発症。ほぼ同時期に同側の大腿前外側から下腿前面に痛みがある。最近、右足の第1指から下腿内側の痛みが加わった。」原絡配穴法(主証、客証を踏まえて原穴と絡穴を配穴する法)の原則として適切な治療穴の組合せはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
原絡配穴法の原則に基づいて経穴を選ぶ問題です。
主証と客証の経脈を判断することが要点です。
解説
原絡配穴法は、先に病んだ経(主証)の原穴と、後から病んだ経、あるいは表裏関係にある経(客証)の絡穴を組み合わせて用いる配穴法です。
症状を経脈に対応させます。
右側の顔面神経麻痺と、同側の大腿前外側から下腿前面の痛みは、いずれも足の陽明胃経の流注に一致します。胃経は顔面(承泣から地倉、頬車、下関、頭維)を通り、胸腹部を下って大腿の前外側から下腿の前面を下行します。しかも、これらはほぼ同時期に最初に現れた症状であるため、主証は胃経と判断されます。
最近加わった、右足の第1趾から下腿内側の痛みは、足の太陰脾経の流注に一致します。脾経は足の母趾内側端(隠白)から起こり、下腿内側を上行します。後から加わった症状であるため、客証は脾経です。なお、胃経と脾経は表裏関係にあり、この点でも原絡配穴の条件に合致します。
したがって、主証(胃経)の原穴=衝陽と、客証(脾経)の絡穴=公孫を組み合わせます。これが正答です。衝陽は足背の足背動脈拍動部に、公孫は第1中足骨底の内側前下方に取ります。
太白は脾経の原穴、豊隆は胃経の絡穴です。したがって「太白-豊隆」は、主証と客証を逆に取った組合せになります。
「太白-公孫」はいずれも脾経の穴、「衝陽-豊隆」はいずれも胃経の穴であり、原絡配穴法の形になっていません。
選択肢の確認
1.太白-豊隆
誤り。脾経の原穴と胃経の絡穴であり、主証と客証が逆です。
2.衝陽-公孫
正しい。胃経(主証)の原穴と脾経(客証)の絡穴です。
3.太白-公孫
誤り。いずれも脾経の穴です。
4.衝陽-豊隆
誤り。いずれも胃経の穴です。
覚えるポイント
- 原絡配穴法=主証の経の原穴+客証の経の絡穴。
- 胃経=原穴衝陽、絡穴豊隆。脾経=原穴太白、絡穴公孫。
- 胃経の流注=顔面から胸腹部、大腿前外側から下腿前面、第2趾へ。
- 脾経の流注=母趾内側から下腿内側、大腿前内側、腹胸部へ。