24PM116|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
変形性膝関節症の患者に対するSOAP方式による経過記録でPに相当するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
SOAP方式による記録の構成を問う問題です。
解説
SOAP方式は、診療記録を次の四つに分けて整理する方法です。
S(Subjective、主観的情報)=患者本人が訴える症状や自覚。「階段を降りるときに膝が痛む」「朝がつらい」といった言葉がこれにあたります。
O(Objective、客観的情報)=施術者が観察、測定、検査によって得た所見。可動域、筋力、周径、圧痛、腫脹、変形、画像所見などです。
A(Assessment、評価)=SとOをもとにした施術者の判断と考察。病態の解釈、問題点の整理、経過の評価がこれにあたります。
P(Plan、計画)=今後の方針。治療計画(施術内容、運動療法)、検査計画、患者教育と指導がこれにあたります。
これに照らすと、大腿四頭筋訓練は、今後行う運動療法の内容であり、**P(計画)**に相当します。したがってこれが正答です。
階段昇降時の膝の痛みは、患者本人の訴えであるため**S(主観的情報)**にあたります。
膝関節の屈曲拘縮は、可動域の測定によって施術者が把握した所見であるため**O(客観的情報)**にあたります。
内側広筋の萎縮も、視診と触診、周径の測定によって得られた所見であるため**O(客観的情報)**にあたります。
記録は、施術の根拠を示し、経過を追跡し、他の医療者と情報を共有するために不可欠です。あわせて、記録には個人情報保護の観点から適切な保管と管理が求められ、施術者には守秘義務が課されます。
選択肢の確認
1.階段昇降時の膝の痛み
誤り。患者の訴えであり、S(主観的情報)にあたります。
2.膝関節の屈曲拘縮
誤り。測定による所見であり、O(客観的情報)にあたります。
3.内側広筋の萎縮
誤り。観察と測定による所見であり、O(客観的情報)にあたります。
4.大腿四頭筋訓練
正しい。今後の運動療法の内容であり、P(計画)にあたります。
覚えるポイント
- SOAP=S(主観的情報、患者の訴え)、O(客観的情報、所見と検査)、A(評価、判断)、P(計画、方針)。
- 記録は施術の根拠、経過の追跡、多職種との情報共有のために不可欠。
- 記録の管理=個人情報保護と守秘義務。業務をやめた後も守秘義務は続く。
- 変形性膝関節症の評価=可動域、筋力(特に大腿四頭筋)、周径、疼痛の程度、歩行能力。