24PM117|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)
四診法で得られた所見で予後が最も悪いのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
望神による予後の判断を問う問題です。
解説
望診のうち、患者の神(生命力、精神状態)をみることを望神といい、次のように分類されます。
得神(有神)=目に輝きがあり、意識がはっきりし、反応がよく、顔色に艶がある。正気が保たれており、予後は良好です。
少神=神がやや衰えた状態。元気がなく、反応が鈍い。軽い正気の不足を示します。
失神(無神)=目に輝きがなく、反応が乏しく、意識も不明瞭。正気が著しく衰えており、予後は不良です。
仮神=重篤で衰弱しきっていた患者が、突然元気になり、顔色がよくなり、食欲が出て、話がはっきりするようになる状態です。一見回復したように見えますが、実際には残された陰陽が離散する直前の一時的な現象であり、予後は極めて悪いとされます。「回光返照」「死の直前の小康」とも表現されます。したがって四診法で得られた所見のうち予後が最も悪いのは仮神であり、これが正答です。
少気は、話す声に力がなく息切れがする状態で、気虚を示します。虚証ではありますが、予後を直ちに左右するものではありません。
畏寒は、寒がりで冷えを感じ、温めると軽減する状態で、陽虚を示します。こちらも予後を直ちに左右する所見ではありません。
**濇脈(渋脈)**は、脈の流れが渋く滑らかでない脈で、血瘀や精血の不足を示します。病態を示す所見であり、仮神ほど重篤な意味をもつものではありません。
選択肢の確認
1.仮神
正しい。一時的な小康であり、予後は極めて悪いとされます。
2.少気
誤り。気虚を示す所見です。
3.畏寒
誤り。陽虚を示す所見です。
4.濇脈
誤り。血瘀や精血の不足を示す脈です。
覚えるポイント
- 望神=得神(予後良好)、少神、失神(予後不良)、仮神(予後は極めて悪い)。
- 仮神=回光返照。重篤な患者が突然元気になる一時的な現象。
- 少気=気虚(声に力がない、息切れ)。畏寒=陽虚(温めると軽減)。
- 悪寒は温めても軽減しない(表証)。畏寒との区別が重要。