24PM120|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
末梢神経麻痺と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
末梢神経麻痺の罹患筋と、その筋の上にある経穴を対応させる問題です。
解説
橈骨神経は、上腕三頭筋と前腕の伸筋群、そして腕橈骨筋を支配します。麻痺すると手関節と手指の伸展ができなくなる下垂手を生じます。
曲池は手の陽明大腸経の合土穴で、肘窩横紋の外端(上腕骨外側上顆の前方)にあり、前腕伸筋群の起始部にあたります。合谷は大腸経の原穴で、手背の第1・第2中手骨間にあり、第1背側骨間筋の部位です。いずれも上肢の橈側から後面にあって橈骨神経の支配領域に対応するため、この組合せが正しく、正答です。あわせて手三里、四瀆、外関、陽渓なども用いられます。
筋皮神経麻痺-外関・陽池の組合せは誤りです。筋皮神経は、烏口腕筋、上腕二頭筋、上腕筋という上腕前面の屈筋を支配します。対応する経穴は天府、俠白、天泉などの上腕前面の穴です。外関と陽池は前腕の後面にあり、三焦経(橈骨神経の領域)の経穴です。
正中神経麻痺-支正・小海の組合せも誤りです。正中神経は前腕の前面を下行し、屈筋群の大部分と母指球筋を支配します。対応する経穴は郄門、間使、内関、大陵といった心包経の穴です。支正と小海はいずれも小腸経の穴で、上肢の尺側にあり、尺骨神経の領域です。
尺骨神経麻痺-郄門・内関の組合せも誤りです。尺骨神経は上肢の尺側を下行し、尺側手根屈筋、深指屈筋の尺側半、手内在筋の大部分を支配します。対応する経穴は小海、支正、通里、神門といった心経と小腸経の穴です。郄門と内関は心包経の穴で、正中神経の領域にあたります。
選択肢の確認
1.筋皮神経麻痺-外関・陽池
誤り。外関と陽池は前腕後面(橈骨神経の領域)です。
2.橈骨神経麻痺-曲池・合谷
正しい。いずれも上肢の橈側から後面にあり、橈骨神経の領域です。
3.正中神経麻痺-支正・小海
誤り。支正と小海は尺側(尺骨神経の領域)です。
4.尺骨神経麻痺-郄門・内関
誤り。郄門と内関は正中神経の領域です。
覚えるポイント
- 橈骨神経=上肢の後面と橈側(大腸経、三焦経)。曲池、手三里、合谷、外関。下垂手。
- 正中神経=前腕の前面中央(心包経)。郄門、間使、内関、大陵。猿手。
- 尺骨神経=上肢の尺側(心経、小腸経)。小海、支正、通里、神門。鷲手。
- 筋皮神経=上腕前面(肺経、心包経の上腕部)。天府、俠白、天泉。