24PM128|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
月経痛を訴える患者で鍼灸治療が最も適するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
月経痛に対する鍼灸の適応を判断する問題です。
器質的疾患を除外できるかどうかが要点です。
解説
月経困難症は、**機能性(原発性)と器質性(続発性)**に分けられます。
機能性月経困難症は、器質的な疾患がなく、子宮の収縮と虚血、プロスタグランジンの過剰産生によって生じるものです。**若年女性(初経後数年以内)**に多く、月経開始の直前から1日目、2日目に痛みが強く、その後軽減するという経過をとります。この症例の「16歳、月経1日目に強い疼痛」という記述はこれに合致し、鍼灸治療が最も適する症例です。したがってこれが正答です。治療では、三陰交、血海、次髎、関元、中極、地機、太衝などを用います。
器質性月経困難症は、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、骨盤内の炎症といった疾患を背景とするもので、医療機関での診断と治療が優先されます。
これを踏まえて他の選択肢を確認します。
27歳、月経のたびに胸痛を伴うという症例は、月経随伴性気胸(子宮内膜症が胸腔に生じるもの)の可能性があり、呼吸器と婦人科での精査が必要です。胸痛を月経のたびに繰り返す場合は、この可能性を念頭に置きます。
42歳、過多月経で貧血もあるという症例は、子宮筋腫や子宮腺筋症を強く疑わせます。貧血を伴っていることからも、婦人科での評価と治療が優先されます。
50歳、月経周期は不定、帯下があり不正性器出血があるという症例は、更年期の年齢に加えて不正性器出血と帯下という所見があり、子宮体癌や子宮頸癌の可能性を否定できません。速やかに婦人科の受診を勧めるべき症例です。
すなわち、貧血、不正性器出血、増悪する痛み、発熱、月経以外の時期の痛みといった所見がある場合は、器質的疾患を疑って受診を優先します。
選択肢の確認
1.16歳、月経周期は不定、月経1日目に強い疼痛がある。
正しい。機能性月経困難症の典型であり、鍼灸の適応です。
2.27歳、月経のたびに胸痛を伴う。
誤り。月経随伴性気胸の可能性があり、精査が必要です。
3.42歳、過多月経で貧血もある。
誤り。子宮筋腫などを疑い、婦人科での評価が優先されます。
4.50歳、月経周期は不定、帯下があり不正性器出血がある。
誤り。悪性腫瘍の可能性があり、速やかな受診が必要です。
覚えるポイント
- 機能性月経困難症=若年、器質的疾患なし、月経開始直前から1、2日目に痛みが強い。鍼灸の適応。
- 器質性月経困難症=子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫。医療機関での治療が優先。
- 受診を優先すべき所見=不正性器出血、過多月経と貧血、増悪する痛み、発熱。
- 治療穴=三陰交、血海、次髎、関元、中極、地機、太衝。