24PM129第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)

「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて。」患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

小児への施灸の方法を選ぶ問題です。

解説

5歳の小児は、皮膚が薄く感受性が高く、また熱さや痛みへの恐怖心が強いため、施灸にあたっては熱傷と灸痕を残さない方法を選ぶことが原則です。

知熱灸は、比較的大きな艾炷を用い、患者が熱さを感じた時点で火を消す方法です。皮膚に熱傷をつくらず灸痕も残さない無痕灸であり、心地よい温熱を与えられます。したがって小児への施灸として最も適切であり、これが正答です。あわせて、棒灸や台座灸(温筒灸)といった無痕灸も適します。仙骨部への施灸は、排尿に関わる**仙髄(S2からS4)**の分節に対応するため、夜尿症への働きかけとして理にかないます。

なお、小児への施術では、刺入しない**接触鍼(小児鍼)**が基本であり、短時間で終えること、恐怖心を与えないこと、保護者に説明して同意を得ることが重要です。この症例は「鍼灸治療は初めて」であるため、なおさら穏やかな刺激から始める配慮が求められます。

焦灼灸は、患部に強い熱を加えて組織を焼き切る目的の灸法で、いぼや鶏眼に用いられました。有痕灸であり、小児に用いるものではありません。

打膿灸は、大きな艾炷で施灸した後に膏薬を貼って化膿を促す灸法です。大きな瘢痕を残し、感染の危険もあるため、小児にはまったく適しません。

透熱灸は、艾炷を皮膚上で最後まで燃やしきる有痕灸です。成人には広く用いられますが、小児では熱傷と灸痕、そして恐怖心の問題があるため、第一に選ぶものではありません。

選択肢の確認

1.焦灼灸
誤り。組織を焼き切る有痕灸であり、小児には適しません。

2.打膿灸
誤り。化膿を促す灸法で、大きな瘢痕を残します。

3.知熱灸
正しい。熱さを感じた時点で消す無痕灸であり、小児に適します。

4.透熱灸
誤り。艾炷を燃やしきる有痕灸です。

覚えるポイント

  • 小児への施灸=**無痕灸(知熱灸、棒灸、温筒灸)**を選ぶ。有痕灸は避ける。
  • 小児への刺鍼=接触鍼(小児鍼)。刺入せず短時間で、恐怖心を与えない。
  • 夜尿症=仙髄(S2からS4)の分節に対応する仙骨部(八髎穴)、あわせて関元、中極、腎兪。
  • 保護者への説明と同意、生活指導(就寝前の水分制御、叱らない)もあわせて行う。
24PM12824PM130
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