24PM130|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
高齢者の運動器の機能評価に用いるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
高齢者の評価尺度の目的を区別する問題です。
解説
ロコモ度テストは、**ロコモティブシンドローム(運動器症候群)**の程度を評価するために、日本整形外科学会が提唱した検査です。運動器の障害によって移動能力が低下した状態を早期に把握し、介護が必要になるのを防ぐことを目的とします。
内容は、立ち上がりテスト(決まった高さの台から片脚または両脚で立ち上がれるか)、2ステップテスト(できるだけ大股で2歩歩いた距離を身長で割った値)、ロコモ25(運動器の状態に関する25項目の自己記入式質問票)の三つからなります。したがって運動器の機能評価に用いる尺度であり、これが正答です。
PGCモラールスケールは、高齢者の**主観的幸福感(モラール)**を評価する質問紙です。心理的な満足度と生活への態度を測るもので、運動器の機能を評価するものではありません。
**MMSE(ミニメンタルステート検査)**は、認知機能をスクリーニングする検査です。見当識、記銘、注意と計算、想起、言語、図形の模写といった項目からなり、30点満点で評価します。日本では改訂長谷川式簡易知能評価スケールも広く用いられます。運動器の評価ではありません。
バーセルインデックスは、食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、更衣、排便、排尿の10項目からなる**日常生活動作(ADL)**の評価法で、100点満点です。生活動作の自立度を評価するもので、運動器そのものの機能を測る尺度ではありません。
高齢者の評価では、**運動器(ロコモ度テスト)、認知機能(MMSE、改訂長谷川式)、ADL(バーセルインデックス、FIM)、心理面(PGCモラールスケール、GDS)、栄養(MNA)**というように、目的ごとに尺度を使い分けます。
選択肢の確認
1.PGCモラールスケール
誤り。主観的幸福感を評価する質問紙です。
2.MMSE
誤り。認知機能をスクリーニングする検査です。
3.バーセルインデックス
誤り。日常生活動作の自立度を評価する尺度です。
4.ロコモ度テスト
正しい。運動器の機能と移動能力を評価します。
覚えるポイント
- ロコモ度テスト=立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25。運動器の機能評価。
- ロコモティブシンドローム=運動器の障害により移動能力が低下した状態。要介護の主要な原因。
- 認知機能=MMSE、改訂長谷川式。ADL=バーセルインデックス、FIM。
- フレイル=加齢に伴う心身の脆弱化。サルコペニア=加齢による筋量と筋力の低下。