24PM131|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
承山への刺鍼が最も有効なスポーツ外傷で陽性となる徒手検査はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
承山が対応する筋を特定し、その筋の損傷を示す検査を選ぶ問題です。
解説
承山は足の太陽膀胱経の経穴で、下腿後面、腓腹筋の内側頭と外側頭の筋腹の間が下方に凹む部位に取ります。すなわち**下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)**とアキレス腱に移行する部位に対応する経穴です。こむらがえり、下腿後面の痛み、アキレス腱周囲の症状に用いられます。
トンプソンテスト(シモンズテスト)は、腹臥位で膝を屈曲させ、ふくらはぎ(腓腹筋)を握りしめる検査です。正常であれば足関節が底屈しますが、アキレス腱が断裂していると底屈が起こりません。したがってアキレス腱断裂を示す検査であり、承山への刺鍼が対応するスポーツ外傷として最も適切です。これが正答です。
アキレス腱断裂は、30歳代から50歳代のスポーツ愛好者に多く、ダッシュやジャンプ、踏み込みの際に「後ろから蹴られたような衝撃」と断裂音を自覚します。断裂部に陥凹を触れ、つま先立ちができなくなります。
ラックマンテストは、膝を軽度屈曲位で脛骨を前方へ引き出して不安定性をみる検査で、前十字靱帯損傷を示します。対応する部位は膝関節であり、承山ではありません。
コーゼンテストは、手関節を背屈させるのに抵抗を加え、上腕骨外側上顆に痛みが生じるかをみる検査で、**上腕骨外側上顆炎(テニス肘)**を示します。トムゼンテストと同じ目的の検査です。対応する部位は肘であり、局所穴は曲池と手三里です。
グラスピングテストは、膝を屈曲位から伸展させながら大腿骨外側上顆の上方を圧迫し、痛みが誘発されるかをみる検査で、**腸脛靱帯炎(ランナー膝)**を示します。対応する局所穴は膝陽関です。
選択肢の確認
1.ラックマンテスト
誤り。前十字靱帯損傷を示す検査です。
2.トンプソンテスト
正しい。アキレス腱断裂を示し、承山が対応する部位です。
3.コーゼンテスト
誤り。上腕骨外側上顆炎を示す検査です。
4.グラスピングテスト
誤り。腸脛靱帯炎を示す検査です。
覚えるポイント
- 承山=下腿後面、腓腹筋の内側頭と外側頭の間。下腿三頭筋とアキレス腱に対応。
- トンプソンテスト=ふくらはぎを握って底屈が起こらなければアキレス腱断裂。
- アキレス腱断裂=断裂音と衝撃、断裂部の陥凹、つま先立ちができない。
- コーゼン、トムゼン、チェア=外側上顆炎。グラスピング=腸脛靱帯炎。ラックマン=前十字靱帯。