24PM134|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)
頸椎の間欠牽引療法を座位で施行する場合、頸椎の牽引角度で最も適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
頸椎牽引療法の適切な角度を問う問題です。
解説
頸椎牽引を座位で行う場合、頸椎をやや屈曲(前屈)させた角度が適切とされます。具体的には、屈曲15度から30度程度が一般的で、本問では屈曲15度が正答です。
屈曲位で牽引する理由は次のとおりです。第一に、頸椎をやや屈曲させると椎間孔が広がるため、神経根への圧迫が軽減されます。第二に、後方の筋と靱帯が伸張されて緊張がゆるみ、椎間の離開が得られやすくなります。第三に、生理的前弯を強めた伸展位では椎間孔が狭くなり、神経根の圧迫がかえって強まるうえ、椎骨動脈への影響も懸念されます。
すなわち、伸展位での牽引は避けるというのが原則です。したがって、選択肢の伸展15度と伸展30度は不適切です。0度(中間位)も、椎間孔の開大という点では屈曲位に劣ります。
牽引の実施にあたっては、重量、時間、角度、間欠か持続かを患者の状態に応じて設定し、症状が増悪する場合は直ちに中止します。
禁忌としては、脊髄症(脊髄の圧迫が明らかなもの)、環軸椎の不安定性(関節リウマチ、ダウン症)、頸椎の骨折や脱臼、感染、悪性腫瘍の転移、重篤な骨粗鬆症、椎骨脳底動脈循環不全が挙げられます。特に脊髄症では牽引によって症状が悪化する危険があるため行いません。
選択肢の確認
1.屈曲15度
正しい。椎間孔が広がり、後方の筋と靱帯もゆるみます。
2.0度
誤り。中間位では椎間孔の開大が屈曲位に劣ります。
3.伸展15度
誤り。伸展位では椎間孔が狭くなります。
4.伸展30度
誤り。椎間孔がさらに狭くなり、椎骨動脈への影響も懸念されます。
覚えるポイント
- 頸椎牽引=やや屈曲位(15度から30度程度)。椎間孔が広がり、後方の軟部組織がゆるむ。
- 伸展位での牽引は避ける(椎間孔が狭くなり、椎骨動脈にも影響)。
- 適応=神経根症が中心。脊髄症は禁忌。
- その他の禁忌=環軸椎不安定性、骨折と脱臼、感染、腫瘍、重篤な骨粗鬆症。