24PM135|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」本患者の特徴的な手のふるえはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
パーキンソン病の振戦の特徴を問う問題です。
63歳男性、手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛という所見からパーキンソン病と判断されます。
解説
パーキンソン病の振戦は、安静時振戦が特徴です。力を抜いて手を膝の上に置いているときなど、何もしていないときに現れ、動作を始めると軽減または消失します。周波数はおよそ4から6ヘルツで、比較的ゆっくりしたリズムです。
その形は、母指と示指を擦り合わせて丸薬を丸めるような動きにたとえられ、**丸薬丸め様振戦(ピルローリング)**と呼ばれます。したがって「丸薬を丸めるような手指のふるえ」が正答です。多くは一側から始まり、次第に反対側にも広がります。
コップをつかもうとするときのふるえは、目標に近づくにつれて振戦が強まる企図振戦で、小脳の障害を示します。パーキンソン病の安静時振戦とは逆に、動作時に現れる点が異なります。
ゆっくりと踊るようなふるえは、アテトーゼ(手指や上肢がくねるようにゆっくり動く不随意運動)や舞踏運動に近い表現で、大脳基底核の他の部位の障害でみられます。パーキンソン病の振戦とは異なります。
細かい指先のふるえは、本態性振戦や甲状腺機能亢進症、不安、カフェインの摂取などでみられる、周波数の高い姿勢時振戦です。手を前に伸ばした姿勢で目立ち、安静時には現れにくいという点でパーキンソン病と区別されます。
パーキンソン病の四大徴候は、安静時振戦、筋強剛(歯車様、鉛管様)、無動・寡動、姿勢反射障害です。あわせて、仮面様顔貌、小刻み歩行、すくみ足、加速歩行、小字症、便秘、起立性低血圧、嗅覚障害、レム睡眠行動障害がみられます。
選択肢の確認
1.コップをつかもうとするときのふるえ
誤り。企図振戦であり、小脳の障害を示します。
2.ゆっくりと踊るようなふるえ
誤り。アテトーゼや舞踏運動に近い不随意運動です。
3.丸薬を丸めるような手指のふるえ
正しい。パーキンソン病の安静時振戦の特徴です。
4.細かい指先のふるえ
誤り。本態性振戦や甲状腺機能亢進症でみられる姿勢時振戦です。
覚えるポイント
- パーキンソン病=安静時振戦(丸薬丸め様、4から6ヘルツ)。動作で軽減する。
- 四大徴候=安静時振戦、筋強剛(歯車様)、無動・寡動、姿勢反射障害。
- 企図振戦=小脳(目標に近づくと強まる)。姿勢時振戦=本態性振戦、甲状腺機能亢進症。
- 黒質のドパミン神経の変性が原因。すくみ足には視覚的な合図やリズムが有効。