24PM147第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)

下行性痛覚抑制系による鍼鎮痛の特徴について正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

下行性痛覚抑制系による鍼鎮痛の特徴を問う問題です。

解説

下行性痛覚抑制系は、中脳水道周囲灰白質(PAG)から始まり、延髄の大縫線核と橋の青斑核を経て、脊髄後角へ下行する経路です。大縫線核からはセロトニン、青斑核からはノルアドレナリンが放出され、脊髄後角で痛みの伝達を抑えます。この経路は内因性オピオイドによって活性化されます。

この機序による鎮痛は、内因性オピオイドが産生され、経路が活性化されるまでに時間を要するため、発現までに時間がかかるという特徴をもちます。したがってこれが正答です。おおむね20分から30分程度の刺激を要するとされます。

一方で、いったん働き始めると効果は刺激終了後も持続し、全身性に及ぶという特徴があります。

大脳皮質感覚野で起こるという記述は誤りです。下行性抑制系の起点は中脳水道周囲灰白質であり、その情報を受けて延髄と橋から脊髄後角へ下行します。大脳皮質感覚野は、痛みの場所と強さを識別する部位であり、抑制系の中心ではありません。

効果は刺激周囲に限られるという記述も誤りです。下行性抑制系は脊髄全体に働くため、効果は全身性に及びます。刺激部位の周囲に限られるのは、脊髄分節性のゲートコントロールによる抑制です。

刺激終了後すぐに消失するという記述も誤りです。下行性抑制系による鎮痛は、刺激終了後もしばらく持続します。速やかに現れて速やかに消えるのは、ゲートコントロールによる分節性の抑制です。

すなわち、ゲートコントロール=速く現れ、局所的で、短時間下行性抑制系=遅く現れ、全身性で、持続するという対比を押さえます。

選択肢の確認

1.発現までに時間がかかる。
正しい。内因性オピオイドの産生と経路の活性化に時間を要します。

2.大脳皮質感覚野で起こる。
誤り。起点は中脳水道周囲灰白質です。

3.効果は刺激周囲に限られる。
誤り。全身性に及びます。局所的なのはゲートコントロールです。

4.刺激終了後すぐに消失する。
誤り。刺激終了後もしばらく持続します。

覚えるポイント

  • 下行性抑制系=中脳水道周囲灰白質→大縫線核(セロトニン)と青斑核(ノルアドレナリン)→脊髄後角。
  • 特徴=発現が遅い、全身性、持続する内因性オピオイドが活性化する。
  • ゲートコントロール=発現が速い、分節性(局所的)、短時間。Aβ線維の入力による。
  • 広汎性侵害抑制調節=強い痛み刺激が全身の痛みを抑える。こちらも全身性。
24PM14624PM148
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