24PM148第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)

中脘への鍼刺激で胃運動が抑制される機序に関与するのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

体性-内臓反射において、刺激部位によって遠心路が変わることを問う問題です。

解説

体表への刺激が内臓の機能を変化させる体性-内臓反射には、二つの型があります。

脊髄性(分節性)反射は、刺激部位と同じ脊髄分節を介するもので、遠心路は交感神経です。胃に対しては運動を抑制する方向に働きます。

上脊髄性(全身性)反射は、脊髄より上位の中枢である延髄を介するもので、遠心路は迷走神経(副交感神経)です。胃に対しては運動を亢進させる方向に働きます。

中脘は任脈の経穴で、上腹部、臍中央の上方4寸にあり、胃のちょうど上に位置し、胃と同じ脊髄分節(T6からT9)に対応します。したがって、ここへの刺鍼は脊髄性(分節性)反射を引き起こし、交感神経を遠心路として胃の運動を抑制します。

胃を支配する交感神経は、大内臓神経(T5からT9の側角から出て腹腔神経節で中継される)です。したがってこれが正答です。

下腹神経は、下部の消化管、膀胱、生殖器を支配する交感神経で、子宮の痛覚(T10からL1)も伝えます。胃ではありません。

**骨盤神経(骨盤内臓神経)**は、仙髄(S2からS4)から出る副交感神経で、下行結腸から直腸、膀胱、生殖器を支配します。排尿、排便、勃起に関わります。胃ではありません。

迷走神経は胃を支配する副交感神経であり、胃の運動を亢進させます。四肢(足三里など)への刺鍼で胃運動が亢進する場合の遠心路がこれにあたります。この症例は「抑制される機序」であるため、迷走神経ではありません。

すなわち、「腹部の刺激→分節性反射→交感神経(大内臓神経)→抑制」「四肢の刺激→上脊髄性反射→迷走神経→亢進」という対比が要点です。

選択肢の確認

1.下腹神経
誤り。下部消化管、膀胱、生殖器を支配する交感神経です。

2.大内臓神経
正しい。胃を支配する交感神経であり、運動を抑制します。

3.骨盤神経
誤り。仙髄から出る副交感神経です。

4.迷走神経
誤り。副交感神経であり、胃の運動を亢進させます。

覚えるポイント

  • 腹部(同一分節)の刺激→脊髄性(分節性)反射→交感神経(大内臓神経)→胃運動の抑制
  • 四肢の刺激→上脊髄性反射(延髄)→迷走神経→胃運動の亢進
  • 交感神経は消化を抑制、副交感神経は促進する。
  • 中脘=胃の募穴、臍上4寸、腑会。胃と同一分節(T6からT9)。
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