24PM150|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
ストレス学説において初めに加えられたストレッサーに対してのみ有効な抵抗を現す時期はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
セリエのストレス学説における各時期の特徴を問う問題です。
解説
セリエの汎適応症候群は、警告反応期(ショック相と反ショック相)→抵抗期→疲憊期という経過をたどります。
このうち抵抗期では、最初に加えられたストレッサーに対しては抵抗力が高まる一方で、それ以外の新たなストレッサーに対しては抵抗力がむしろ低下するという現象が起こります。この状態を交絡感作期と呼びます。したがって「初めに加えられたストレッサーに対してのみ有効な抵抗を現す時期」がこれにあたり、正答です。すなわち、一つのストレスに適応することと引き換えに、他のストレスに対しては脆くなるという性質を表しています(交絡抵抗の減弱)。
ショック相は、警告反応期の前半で、ストレッサーを受けた直後の時期です。体温と血圧が低下し、血糖も下がり、筋緊張が低下して、抵抗力が一時的に低下します。まだ適応ができていない段階です。
反ショック相は、警告反応期の後半で、副腎皮質が肥大し、副腎皮質ホルモンの分泌が増えて、抵抗力が高まっていく時期です。ショック相からの立ち直りの段階にあたります。
疲憊期は、ストレッサーが長く強く続いた結果、適応の能力が尽きて抵抗力が再び低下し、ショック相に似た状態となる時期です。副腎の機能が破綻し、臓器の障害や死に至ることもあります。
セリエの学説の要点は、ストレッサーの種類にかかわらず共通の非特異的な反応が生じるという点にあり、関わる系としては、即時的な交感神経-副腎髄質系と、持続的な視床下部-下垂体-副腎皮質系があります。
選択肢の確認
1.ショック相
誤り。ストレッサーを受けた直後で、抵抗力が一時的に低下します。
2.反ショック相
誤り。副腎皮質が肥大し、抵抗力が高まっていく時期です。
3.交絡感作期
正しい。最初のストレッサーにのみ抵抗力が高まる状態を指します。
4.疲憊期
誤り。適応の能力が尽きて抵抗力が再び低下する時期です。
覚えるポイント
- 汎適応症候群=警告反応期(ショック相→反ショック相)→抵抗期→疲憊期。
- 交絡感作期=最初のストレッサーにのみ抵抗力が高まり、他のストレッサーには弱くなる。
- 関わる系=交感神経-副腎髄質系(即時)と視床下部-下垂体-副腎皮質系(持続)。
- ストレッサーの種類によらず共通の非特異的反応が生じるのが学説の要点。