24PM81|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
標準失語症検査においてブローカ失語の正解率が最も低い項目はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**ブローカ失語(運動性失語)**の特徴を問う問題です。
解説
ブローカ失語は、前頭葉の**ブローカ野(運動性言語野)**の障害によって生じる失語です。優位半球(多くは左半球)にあります。
特徴は、言葉の理解は比較的保たれているのに、話すことが著しく困難という点です。発話は非流暢で、努力を要し、たどたどしく、単語が途切れ途切れになります(電文体)。したがって標準失語症検査において正解率が最も低くなる項目は「話す」であり、これが正答です。復唱も障害されますが、最も強く障害されるのは自発的な発話です。書字も同様に障害されます。
患者は自分がうまく話せないことを自覚しているため、もどかしさや落胆を感じやすく、心理的な支えも重要になります。
聴く(聴覚的理解)は、ブローカ失語では比較的保たれます。簡単な指示は理解できることが多く、これが感覚性失語との大きな違いです。
**読む(読解)**も、聴覚的理解と同様に比較的保たれる傾向があります。
復唱は障害されますが、話すことほど極端に低下するわけではありません。なお、理解と発話が保たれていて復唱のみが著しく障害されるものは伝導失語と呼ばれます。
これに対し、**ウェルニッケ失語(感覚性失語)**は、側頭葉のウェルニッケ野の障害により、流暢に話すが意味をなさず(錯語、ジャーゴン)、理解が著しく障害されるもので、患者は自分の障害に気づきにくいという特徴があります。
選択肢の確認
1.聴く
誤り。聴覚的理解は比較的保たれます。
2.読む
誤り。読解も比較的保たれる傾向があります。
3.話す
正しい。非流暢で努力を要する発話となり、最も強く障害されます。
4.復唱
誤り。障害されますが、自発的な発話ほど極端ではありません。
覚えるポイント
- ブローカ失語(運動性)=前頭葉、話すことが困難(非流暢)、理解は保たれる、本人に自覚あり。
- ウェルニッケ失語(感覚性)=側頭葉、流暢だが意味をなさない、理解が障害、自覚に乏しい。
- 全失語=理解と発話がともに重度に障害。伝導失語=復唱のみ著しく障害。
- 言語野は多くの人で**左半球(優位半球)**にある。