24PM82|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
正常歩行について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
正常歩行の用語と運動を問う問題です。
解説
歩行周期において、膝関節は1周期に2回屈曲します。第一の屈曲は、踵接地の直後に衝撃を吸収するための軽度の屈曲(15度程度)で、荷重応答期に起こります。第二の屈曲は、遊脚期につま先が地面を擦らないよう下肢を短くするための大きな屈曲(60度程度)です。したがってこの記述が正しく、正答です。この二重膝作用(ダブルニーアクション)は、歩行の効率とスムーズさを支える重要な仕組みです。
歩行速度が遅くなると二重支持期は短くなるという記述は誤りです。二重支持期(両脚支持期)は、両足がともに接地している時期で、1歩行周期に2回あります。歩行が遅くなるほど二重支持期は長くなり、速くなるほど短くなります。走行では二重支持期が消失し、代わりに両足が地面から離れる時期が生じます。
一側の踵接地からつま先離れまでを1歩というという記述も誤りです。1歩(ステップ)は、一側の踵接地から他側の踵接地までを指します。そして、一側の踵接地から同側の踵接地までが**1歩行周期(重複歩、ストライド)**であり、2歩分にあたります。
一側の踵と他側のつま先との間の距離を歩隔というという記述も誤りです。**歩隔(歩幅の横方向の幅)**は、左右の踵の中心間の横方向の距離を指します。おおむね5から10センチメートル程度で、バランスが悪いと広くなります。前後方向の距離を表すのは歩幅(ステップ長)と重複歩距離(ストライド長)です。
歩行周期は、**立脚期(およそ60パーセント)と遊脚期(およそ40パーセント)**に分けられます。
選択肢の確認
1.歩行速度が遅くなると二重支持期は短くなる。
誤り。遅くなるほど二重支持期は長くなります。
2.1歩行周期に一側の膝関節は2回屈曲する。
正しい。荷重応答期と遊脚期に屈曲します。
3.一側の踵接地からつま先離れまでを1歩という。
誤り。1歩は一側の踵接地から他側の踵接地までです。
4.一側の踵と他側のつま先との間の距離を歩隔という。
誤り。歩隔は左右の踵の中心間の横方向の距離です。
覚えるポイント
- 膝は1歩行周期に2回屈曲(荷重応答期と遊脚期)。二重膝作用。
- 1歩行周期(重複歩)=同側の踵接地から同側の踵接地まで。1歩=一側から他側の踵接地まで。
- 歩行周期=立脚期60パーセント、遊脚期40パーセント。二重支持期は1周期に2回。
- 歩隔=左右の踵の横方向の距離。歩行率(ケイデンス)=毎分の歩数。