24PM84|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
第7頸髄節残存の脊髄損傷後に生じる合併症とその対応の組合せで最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
第7頸髄節残存の脊髄損傷における合併症と対応を問う問題です。
解説
第7頸髄節(C7)残存では、上腕三頭筋が機能します。したがって肘の伸展が可能となり、両手で座面を押して殿部を持ち上げるプッシュアップができるようになります。
脊髄損傷では、知覚が失われ自分で体位を変えられないため、殿部(坐骨結節、仙骨部)の褥瘡が最も重要な合併症の一つです。その予防として、車椅子上で定期的にプッシュアップによる除圧を行うことが基本となります。したがってこの組合せが最も適切であり、正答です。あわせて、体位変換、除圧クッションの使用、皮膚の観察、栄養状態の管理が重要です。
起立性低血圧-座位保持という組合せは適切ではありません。起立性低血圧に対しては、弾性ストッキングや腹帯の使用、段階的な起立訓練(ティルトテーブルなどで角度を少しずつ上げる)、十分な水分と塩分の摂取が対応となります。症状が出ている状態で座位を保持させると、脳血流が低下して失神に至る危険があります。
排尿障害-持続留置カテーテルという組合せも適切ではありません。持続的にカテーテルを留置すると、尿路感染、結石、尿道の損傷の危険が高まります。現在は清潔間欠導尿が標準的な方法で、膀胱を定期的に空にしながら感染の危険を減らします。上肢が使えるC7残存では、自己導尿が可能になることもあります。
自律神経過反射-下肢弾性ストッキングという組合せも適切ではありません。自律神経過反射は、T6より上位の損傷で、膀胱の過伸展や便の貯留といった刺激により急激な高血圧をきたす病態です。対応は**座位にして血圧を下げ、原因となる刺激を速やかに除去する(導尿など)**ことです。弾性ストッキングは起立性低血圧への対応です。
選択肢の確認
1.起立性低血圧-座位保持
誤り。弾性ストッキング、腹帯、段階的な起立訓練で対応します。
2.殿部褥瘡-プッシュアップ
正しい。C7残存では肘の伸展が可能で、除圧が行えます。
3.排尿障害-持続留置カテーテル
誤り。清潔間欠導尿が標準的な方法です。
4.自律神経過反射-下肢弾性ストッキング
誤り。座位にして原因刺激を除去します。
覚えるポイント
- C7残存=上腕三頭筋が機能。プッシュアップが可能となり、除圧と移乗が自立へ。
- 褥瘡予防=定期的な除圧(プッシュアップ)、体位変換、クッション、皮膚の観察、栄養管理。
- 排尿管理=清潔間欠導尿。持続留置は感染と結石の危険。
- 自律神経過反射=T6より上位。座位にして誘因(膀胱の過伸展など)を除去。