24PM85第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第24回午後(科目未分類)

我が国において1990年以降の下肢切断の原因として最も多いのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

下肢切断の原因の変化を問う問題です。

解説

日本における下肢切断の原因は、時代とともに大きく変化してきました。かつては外傷によるものが多くを占めていましたが、1990年代以降は血行障害によるものが最も多くなっています。中でも、糖尿病性壊疽が最大の原因です。したがってこれが正答です。

糖尿病では、末梢神経障害により痛みや熱さを感じにくくなり、小さな傷や靴ずれに気づかないまま悪化します。加えて、末梢循環障害により血流が乏しく創傷が治りにくく、易感染性により感染が広がりやすくなります。この三つが重なることで足の潰瘍から壊疽へ進行し、切断に至ります。予防には、フットケア(足の毎日の観察、適切な靴の選択、爪の手入れ、深爪と自己処理の回避)、血糖の管理、禁煙が不可欠です。鍼灸の施術においても、糖尿病患者の足への刺鍼と施灸には特別な慎重さが求められます。

血行障害による切断としては、糖尿病性壊疽に加えて閉塞性動脈硬化症によるものも多くを占めます。

外傷は、労働災害や交通事故によるもので、かつては切断の主要な原因でしたが、安全対策の進歩により減少しました。ただし、若年者の切断原因としては現在も重要です。

骨髄炎は、骨の感染症で、重症化すれば切断に至ることもありますが、抗菌薬の進歩により現在では切断に至ることはまれです。

骨肉腫などの悪性骨腫瘍も、かつては切断が行われていましたが、化学療法の進歩により患肢温存手術が主流となり、切断の割合は大きく減りました。

選択肢の確認

1.外傷
誤り。かつては主要な原因でしたが、現在は減少しています。

2.骨髄炎
誤り。抗菌薬の進歩により切断に至ることはまれです。

3.骨肉腫
誤り。化学療法の進歩により患肢温存手術が主流です。

4.糖尿病性壊疽
正しい。1990年代以降、最も多い切断の原因です。

覚えるポイント

  • 下肢切断の原因=1990年代以降は血行障害(糖尿病性壊疽、閉塞性動脈硬化症)が最多
  • 糖尿病足病変=**神経障害(気づかない)、循環障害(治らない)、易感染性(広がる)**の三つが重なる。
  • 予防=フットケア(毎日の観察、適切な靴、爪の手入れ)、血糖管理、禁煙。
  • 糖尿病患者の足への刺鍼と施灸には特別な慎重さが必要。有痕灸は避ける。
24PM8424PM86
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)