24PM86|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
急性心筋梗塞後のリハビリテーションについて最も適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
心臓リハビリテーションの進め方を問う問題です。
解説
急性心筋梗塞後のリハビリテーションでは、心臓に過度の負担をかけないよう、運動負荷試験によって安全な運動強度を確認しながら、段階的に進めることが原則です。したがってこの記述が正しく、正答です。
具体的には、**心肺運動負荷試験(CPX)によって嫌気性代謝閾値(AT)**を求め、その水準を目安とした強度で運動処方を行います。実施中は心電図、血圧、心拍数、自覚的運動強度(ボルグスケール)を監視し、胸痛、著しい血圧の変動、不整脈、強い息切れがあれば中止します。
外来では行わないという記述は誤りです。心臓リハビリテーションは、急性期(入院中の離床)、回復期(前期外来と後期外来)、維持期という流れで、退院後の外来通院による継続が極めて重要です。外来での運動療法と生活指導が、再発の予防と予後の改善につながることが示されています。
6週間プログラムで行うという記述も誤りです。期間は病状と回復の程度に応じて個別に設定されるもので、一律に6週間と決まっているわけではありません。回復期の外来リハビリテーションは数か月にわたり、その後も維持期として生涯にわたる運動習慣の継続が推奨されます。
最大酸素摂取量での心拍数まで行うという記述も誤りです。最大負荷は心臓に過大な負担をかけ、虚血や不整脈を誘発する危険があります。実際には、嫌気性代謝閾値の水準、あるいは最大酸素摂取量の40から60パーセント程度の中等度の強度で行います。
心臓リハビリテーションは、運動療法だけでなく、食事療法、禁煙、服薬の管理、心理的支援、患者教育を含む包括的なプログラムとして行われます。
選択肢の確認
1.外来では行わない。
誤り。退院後の外来での継続が極めて重要です。
2.6週間プログラムで行う。
誤り。期間は個別に設定され、維持期は生涯にわたります。
3.負荷試験をしながら進める。
正しい。安全な運動強度を確認しながら段階的に進めます。
4.最大酸素摂取量での心拍数まで行う。
誤り。嫌気性代謝閾値の水準など中等度の強度で行います。
覚えるポイント
- 心臓リハビリテーション=運動負荷試験で安全な強度を確認しながら段階的に。
- 強度の目安=嫌気性代謝閾値(AT)、最大酸素摂取量の40から60パーセント。
- 時期=急性期(離床)→回復期(外来)→維持期(生涯)。外来での継続が重要。
- 包括的プログラム=運動療法+食事、禁煙、服薬管理、心理的支援、患者教育。