24PM94|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の文で示す症状の病因はどれか。「2日前から喉が痛む。鼻がつまり、頭が痛く、顔がむくむ。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
外邪の性質から病因を判断する問題です。
喉の痛み、鼻づまり、頭痛、顔のむくみという、身体の上部と体表に集中した症状に注目します。
解説
症状が喉、鼻、頭、顔というように、いずれも身体の上部に現れている点が決め手です。
風邪は軽揚性をもち、軽く上に昇りやすい性質があるため、身体の上部と体表(頭部、顔面、咽喉、鼻)を侵しやすいという特徴があります。したがってこの症例の病因は風邪であり、これが正答です。また、発症から2日という急な経過も、風邪の「善行数変(動きが速く変化しやすい)」という性質に合致します。顔のむくみも、風邪が体表を侵して肺の宣発を妨げ、水液が上部に停滞したもの(風水)として説明されます。
治療では、疏風解表を図り、風池、風門、大椎、列欠、合谷、迎香などを用います。
湿邪は、重濁性と下注性をもち、身体の下部を侵しやすく、重だるさと粘り気のある症状、そして経過が長引くことが特徴です。上部に集中したこの症例の症状とは合いません。
暑邪は、夏の季節に生じ、炎熱性と昇散性をもちます。高熱、多汗、口渇、倦怠感が特徴で、心を傷りやすく、しばしば湿を伴います。この症例には高熱や多汗の記載がありません。
燥邪は、乾燥をもたらす性質をもち、口や鼻、咽喉、皮膚の乾燥、空咳、便秘をきたします。特に肺を傷りやすい邪です。この症例では鼻がつまり顔がむくむとあり、乾燥ではなく水液の停滞が示されているため合いません。
選択肢の確認
1.風邪
正しい。軽揚性により上部と体表を侵し、急な経過をとります。
2.湿邪
誤り。下部を侵しやすく、重だるさと長引く経過が特徴です。
3.暑邪
誤り。高熱、多汗、口渇が特徴です。
4.燥邪
誤り。乾燥をもたらし、特に肺を傷ります。
覚えるポイント
- 風邪=軽揚性(上部と体表を侵す)、遊走性、急な発症と変化、百病の長。
- 症状=頭痛、鼻閉、鼻汁、咽喉の痛み、悪風、発熱、顔のむくみ、脈浮。
- 治療=疏風解表(風池、風門、大椎、列欠、合谷、迎香)。
- 風邪はしばしば寒邪や熱邪、湿邪を伴って侵入する(風寒、風熱、風湿)。