24PM96|第24回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
病証と症状の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
病証と症状を対応させる問題です。
解説
脾気虚が進んで、脾の昇清作用が低下した状態を中気下陥といいます。脾は水穀の精微を上へ持ち上げるとともに、内臓を正しい位置に保つ働きをもつため、この働きが低下すると内臓下垂(胃下垂、脱肛、子宮下垂)が生じます。したがって「脾気虚-内臓下垂」が正しく、これが正答です。あわせて、倦怠感、食欲不振、腹満、慢性の下痢、めまい、息切れ、淡白舌、弱脈がみられます。
肝血虚-目の充血の組合せは誤りです。肝は目に開竅し、肝血が目を養うため、肝血虚では目のかすみ、乾燥、夜盲、視力の低下が生じます。目の充血は、肝火上炎や肝陽上亢といった熱証でみられる症状です。虚と実で症状が逆になる点に注意します。
心陽虚-盗汗の組合せも誤りです。**盗汗(寝汗)**は、睡眠中に汗をかき目覚めると止まるもので、陰虚を示す代表的な症状です。心陽虚では、心気虚の症状(動悸、息切れ、自汗)に加えて、寒がり、四肢の冷え、顔面蒼白、冷汗といった寒の症状が現れます。なお、自汗(日中に動くと汗が出る)は気虚と陽虚を示し、盗汗との区別が重要です。
肺陰虚-壮熱の組合せも誤りです。壮熱は高熱が持続する状態で、実熱を示します。肺陰虚では、陰液の不足による虚熱であるため、午後の微熱、五心煩熱、盗汗といった穏やかな熱の症状となります。あわせて、痰の少ない乾いた咳(乾咳)、口や咽の乾燥、声がれ、舌紅少苔、脈細数がみられます。
選択肢の確認
1.肝血虚-目の充血
誤り。肝血虚では目のかすみや乾燥が生じます。充血は熱証です。
2.脾気虚-内臓下垂
正しい。昇清作用の低下による中気下陥です。
3.心陽虚-盗汗
誤り。盗汗は陰虚の症状です。心陽虚では冷えと冷汗がみられます。
4.肺陰虚-壮熱
誤り。肺陰虚では午後の微熱など虚熱の症状となります。
覚えるポイント
- 中気下陥(脾気虚の進行)=内臓下垂、脱肛、子宮下垂、慢性の下痢、めまい。
- 肝血虚=目のかすみ、爪のもろさ、筋のひきつり、月経量減少。目の充血は肝火。
- 自汗=気虚・陽虚(日中、動くと出る)。盗汗=陰虚(睡眠中、目覚めると止まる)。
- 壮熱=実熱。午後の微熱と五心煩熱=陰虚(虚熱)。