25AM10|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
我が国の人口統計について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
人口統計の分類と作成方法を問う問題です。
解説
死亡診断書(死体検案書)には、死亡の年月日時、死亡の原因(直接死因とその原因、その他の影響した傷病)などが記載されます。これが死亡届とともに提出され、その情報が集計されることで死因統計が作成されます。したがってこの記述が正しく、正答です。死亡診断書の記載は、統計の正確さを支える基礎となるため、正しく記載することが医師に求められます。
国勢調査は人口動態統計であるという記述は誤りです。国勢調査は、ある一時点における人口の状態(人口の総数、年齢構成、世帯、就業状況など)を把握する人口静態統計です。5年に1回、10月1日現在で行われる全数調査です。これに対し、人口動態統計は、一定期間内の人口の変動を把握するもので、出生、死亡、死産、婚姻、離婚の五つの届出をもとに作成されます。
生後4週未満の死亡統計から乳児死亡率を算出できるという記述も誤りです。乳児死亡は生後1年未満の死亡を指します。生後4週未満の死亡は新生児死亡であり、範囲が異なるため、これだけでは乳児死亡率を算出できません。なお、生後1週未満は早期新生児死亡です。乳児死亡率は、(生後1年未満の死亡数)÷(出生数)×1000で表されます。
死因統計はICFに従って分類されるという記述も誤りです。死因の分類に用いられるのは**ICD(国際疾病分類)**です。**ICF(国際生活機能分類)**は、生活機能と障害を、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子という枠組みで分類するもので、死因の分類に用いるものではありません。名称が似ているため混同しやすい点です。
選択肢の確認
1.国勢調査は人口動態統計である。
誤り。国勢調査は人口静態統計です。
2.死亡診断書は死因統計の基礎データとなる。
正しい。死亡届とともに提出され、集計されます。
3.生後4週未満の死亡統計から乳児死亡率を算出できる。
誤り。生後4週未満は新生児死亡であり、乳児死亡は生後1年未満です。
4.死因統計はICFに従って分類される。
誤り。死因の分類にはICDが用いられます。
覚えるポイント
- 人口静態統計=国勢調査(5年に1回、ある時点の人口の状態)。
- 人口動態統計=出生、死亡、死産、婚姻、離婚の届出(一定期間の変動)。
- 乳児死亡=生後1年未満、新生児死亡=生後4週未満、早期新生児死亡=生後1週未満。
- ICD=国際疾病分類(死因の分類)。ICF=国際生活機能分類(生活機能と障害)。