25AM16第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)

膜輸送について正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

細胞膜を介する物質の輸送の様式を区別する問題です。

解説

膜輸送は、次のように分類されます。

受動輸送(エネルギーを必要としない)=単純拡散(濃度勾配に従って直接膜を通過。酸素、二酸化炭素、脂溶性物質)と促通拡散(促進拡散)(担体蛋白質やチャネルを介するが、濃度勾配に従う。グルコース、イオン)。

能動輸送(ATPのエネルギーを必要とする)=濃度勾配に逆らって運ぶ。**ナトリウムポンプ(ナトリウム・カリウムATPアーゼ)**が代表です。

膜動輸送=膜そのものが変形して物質を包み込む、あるいは放出する方式。**エンドサイトーシス(取り込み)には、固形物を取り込む食作用(貪食)**と、液体を取り込む飲作用があり、**エキソサイトーシス(放出)**は分泌に用いられます。

これを踏まえると、食作用では細胞膜が物質を包み込んで細胞内に取り込むという記述が正しく、正答です。マクロファージや好中球が細菌を取り込む機序がこれにあたります。

単純拡散では濃度勾配に逆らって物質が細胞膜を通過するという記述は誤りです。単純拡散は濃度勾配に従って高い方から低い方へ移動する現象であり、エネルギーを必要としません。濃度勾配に逆らうのは能動輸送です。

促通拡散ではATP分解で生じたエネルギーを利用するという記述も誤りです。促通拡散は担体やチャネルを介しますが、濃度勾配に従う受動輸送であり、ATPを必要としません。ATPを使うのは能動輸送です。

膜動輸送では担体蛋白質を介して物質が細胞に取り込まれるという記述も誤りです。膜動輸送は膜が変形して小胞をつくる方式であり、担体蛋白質を介するものではありません。担体を介するのは促通拡散と能動輸送です。

選択肢の確認

1.単純拡散では濃度勾配に逆らって物質が細胞膜を通過する。
誤り。濃度勾配に従って移動します。

2.促通拡散ではATP分解で生じたエネルギーを利用する。
誤り。受動輸送であり、ATPを必要としません。

3.食作用では細胞膜が物質を包み込んで細胞内に取り込む。
正しい。膜動輸送(エンドサイトーシス)の一つです。

4.膜動輸送では担体蛋白質を介して物質が細胞に取り込まれる。
誤り。膜が変形して小胞をつくる方式です。

覚えるポイント

  • 受動輸送単純拡散(直接通過)と促通拡散(担体・チャネル)。いずれも濃度勾配に従い、ATPは不要
  • 能動輸送濃度勾配に逆らうATPが必要。ナトリウムポンプが代表。
  • 膜動輸送=膜が変形。エンドサイトーシス(食作用、飲作用)エキソサイトーシス(分泌)
  • ナトリウムポンプが静止膜電位を維持する。
25AM1525AM17
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)