25AM17|第25回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第25回午前(科目未分類)
尺骨にあるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
尺骨と上腕骨、橈骨の構造を区別する問題です。
解説
滑車切痕は、尺骨の近位端にある大きな半月状のくぼみで、上腕骨滑車と向かい合って腕尺関節をつくります。上方の肘頭と下方の鉤状突起の間にあり、肘の屈伸運動の中心となる構造です。したがってこれが正答です。
肘頭窩は、上腕骨の遠位端後面にあるくぼみで、肘を伸ばしたときに尺骨の肘頭が入り込みます。尺骨の構造ではありません。なお、上腕骨の遠位端前面には、肘を曲げたときに鉤状突起が入る鉤突窩と、橈骨頭が入る橈骨窩があります。
尺骨切痕は、名称に「尺骨」とありますが、橈骨の遠位端にあるくぼみで、尺骨頭と向かい合って遠位橈尺関節をつくります。尺骨の構造ではなく、橈骨の構造である点が引っかけになりやすいところです。同様に、橈骨切痕は尺骨の近位端にあり、橈骨頭と向かい合って上橈尺関節をつくります。「〜切痕」は、相手の骨の名前がついていて、自分の骨にあるという関係になります。
尺骨神経溝は、上腕骨の内側上顆の後方にある溝で、ここを尺骨神経が走行します。神経が皮下の浅い位置を通るため圧迫を受けやすく、この部での絞扼が肘部管症候群です。経穴では小海(肘頭と内側上顆の間)がこの部位にあたります。尺骨の構造ではありません。
尺骨にある主な構造は、肘頭、鉤状突起、滑車切痕、橈骨切痕、尺骨粗面、尺骨頭、茎状突起です。
選択肢の確認
1.肘頭窩
誤り。上腕骨の遠位端後面にあります。
2.滑車切痕
正しい。尺骨の近位端にあり、腕尺関節をつくります。
3.尺骨切痕
誤り。橈骨の遠位端にあり、遠位橈尺関節をつくります。
4.尺骨神経溝
誤り。上腕骨の内側上顆の後方にあります。
覚えるポイント
- 尺骨=肘頭、鉤状突起、滑車切痕、橈骨切痕、尺骨頭、茎状突起。
- 橈骨=橈骨頭、橈骨粗面、尺骨切痕、茎状突起。「〜切痕」は相手の骨の名がつく。
- 上腕骨=肘頭窩(後面)、鉤突窩と橈骨窩(前面)、内側上顆と外側上顆、尺骨神経溝。
- 腕尺関節=蝶番関節、上橈尺関節と遠位橈尺関節=車軸関節(前腕の回内外)。